大村湾の東側の海岸に面した大村市。長崎県ではちょうど中央に位置します。毎年秋になると「グルメフェア」が開かれ、2日目には「おおむら秋まつり」も開催されます。新型コロナウイルスの感染拡大で開催が危ぶまれていた2020年ですが、11月7・8日に開催が決まりました。恒例の催し物や新しく企画されたイベントなど、充実したプログラムが期待されます。ぜひ参加して大村市の郷土芸能や地元の料理を楽しみましょう!
このイベントが行われる大村市ってどんな所?まずは、大村市の概要を見てみましょう。
大村市には大村湾に浮かぶ箕島(みしま)に作られた長崎空港があり、長崎県の空の玄関口になっています。現在2022年の完成を目指した九州新幹線西九州ルートが建設中です。完成すると大村にも新幹線の駅ができ、あちこちへの移動がさらに楽になります。
大村市の東側には山地が広がり、その一角にある「琴平スカイパーク」に登ると、展望所から大村湾と大村市の全貌を眺めることができます。
また、大村市は波の静かな大村湾に面しているので、海岸近くに競艇場「ボートレース大村」が作られています。ここは、1952年に日本で初めてモーターボート競争が開催された場所で、『ボートレース発祥の地』です。この競艇場の大きな駐車場が、秋まつりとグルメフェアの会場です。
出典:ウィキペディア
大村市には長崎空港があり、長崎県の空の玄関口になっています。
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大村市の東側にある琴平スカイパークからは大村湾と大村市の風景が見渡せます。
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おおむら秋まつりの会場になっているボートレース大村の駐車場。広い!
会場となるボートレース大村の第5駐車場は、普通車590台以上の車が駐車できる巨大駐車場。周辺は、大村公園、大村神社、体育館、野球場などがある大村市の一大レジャーエリアとなっています。
広い駐車場の北端と南端にグルメフェア出店ブースがずらりと並び、西の端にステージが作られます。そして東のエリアは、大村市観光コンベンション協会と大村市物産振興協会による出店や「催し物ひろば」として使われます。
おおむら秋まつり・グルメフェアは、正確に言うと11月7日(土)と8日(日)に開かれるグルメフェアと、11月8日だけに行われるおおむら秋まつりに分かれています。どちらも同じ会場で行われます。大村市や周辺のおいしいグルメを存分に楽しみながら、秋まつりの出し物などを鑑賞するイベントなのです。
7日には、県内で活躍する様々なアーティストなどがステージに登場するほか、夕方からは、地元で活動しているクイーンのコピーバンド・「キュイーン」のプレミアムライブやディスコナイト、そして花火大会が開かれます。
8日(日)に開かれる秋まつりでは、1985年に結成された「くじら太鼓」グループの演奏や「寿古舞(すこおどり)」などが披露されます。寿古舞は大村市寿古町に古くから伝わるもので、国の重要無形民俗文化財に指定されています。このほか、各ダンスチームによる「YEGダンスフェスティバル」も見逃せません。
©大村市観光コンベンション協会
クジラ太鼓の演技
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ダンスフェスティバルの参加チーム
©大村市観光コンベンション協会
ステージで繰り広げられるダンスショー
大村市のこのイベントで大事な役割を務めているグルメフェア。今年は49店舗が参加し11月7日と8日の両日、大村市や周辺で販売されているさまざまなグルメを味わうことができます。
参加する店舗をざっと見てみると、カレー、ホルモンうどん、唐揚げ、フライポテト、チャーハン、かりんとう饅頭、ホットドッグ、たこ焼き、焼きそば等々。各店舗、7日(土)は、夜8時半までやっているのでゆっくりできますね。会場にはイスやテーブルもたくさん用意されています。
©大村市観光コンベンション協会
会場には49店舗が参加しいろいろなグルメを販売します。
©大村市観光コンベンション協会
テーブルや椅子もたくさん置かれるのでゆっくり楽しめますね。
会場の東エリアにある催し物広場には「ミニトレインに乗ろう」コーナーがあり、ミニトレインの乗車を楽しむことができます。また、このコーナーでは、もうすぐ完成する新幹線の関連パネルを見たり、新幹線車窓風景のVR体験をすることができます。
会場ではその他、子どもたちが楽しめる仕掛けがたくさん用意してあります。過去のイベントではダンスフェスティバル終了後、参加者が手に持った風船を一斉に放ってイベントを祝う企画なども披露されました。今年(2020年)は何か新しいプログラムが用意されているかもしれませんね!
コロナ禍にも負けず開かれる第20回おおむら秋まつりとグルメフェア。当日、入口での検温やアンケート記入、それが終わるとリストバンドを与えるなどの対策が取られ、参加する人にはマスクの着用が求められます。
例年とは異なる対応がされるイベントですが、プログラムの方はいつもより充実。ウイルス感染へ細心の注意を払いながら、久しぶりのイベントを楽しみましょう!
©大村市観光コンベンション協会
会場の一角にアレンジされたミニトレイン
©大村市観光コンベンション協会
過去には風船を一斉に放つ演出も。今年は何があるかな?
写真提供:大村市観光コンベンション協会ほか
文:Setsuko Truong
メルボルン在住のフリーランスライター。旅とアートが趣味で日本国内・海外あちこち旅してきました。長崎は好きな町の一つ!そんな長崎の魅力をお伝えしたいと思います。
掲載日:
2020/10/30
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
〒856-0834 長崎県大村市玖島1丁目(ボートレース大村第5駐車場)