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長崎県内最大の天然湖で自然を感じよう!

長崎市宮崎町(旧三和町)にある川原大池公園。
川原大池は、長崎県内最大の天然の淡水湖です。
淡水魚や野鳥が多く生息している自然豊かなこの場所は、心穏やかな時間を楽しむことが出来ます。
池の中を間近で観察することが出来るので、子どもたちもきっとワクワク!
また、この場所には「阿池姫伝説」があり、下調べをしていくとさらにこの場所が魅力的になります。

ということで、今回は川原大池公園へ行ってきました!

  • 13ヘクタールもの広さがあります。

  • 取材日は2月末でしたが、ちらほらと桜が咲いていました。

  • 時期によってはお祭りも開催されているようです。

道路に面した入口から中に入ると、大きくて静かな池が広がっています。
池の周りをぐるっと囲むように歩道が整備されており、しっかりとした柵もあるので、小さなお子さんでも安心して遊べますよ。
水辺の涼し気な空気を味わってください。

どんどん歩いていくと、川原大池に生息する魚類や水辺の植物が紹介されている看板があります。
この池は元々、海の入江が砂礫によって閉じられてできた池とのことで、海水魚が生息していた時期もあったそうです。
しかし、最近では海水魚は姿を消し、オオクチバスやブルーギルが生息しているとのこと。
中でもオオクチバスはこの池の最高位捕食者であり、全長60センチを越すものもいるそう。
柵のそばまで行って、ぜひ池の中を覗いてみてください。
もしかしたら大きな魚が潜んでいるかもしれません。

  • たくさんの魚や水辺の植物が生息しています。

  • よーく目を凝らすと、小さい魚が数匹泳いでいました。

  • しっかりした柵もあり安心。

また、川原大池公園内には展望台もあります。
取材日には展望台への道を整備している方がいらっしゃいました。
展望台へ登る足場も特に危険な所はなく、子どもでも安全に楽しめる印象でした。

階段を登っていくと、白い展望台がお目見え!
取材日は天気が良かったため、遠くの海岸線まで‎見渡せました。
上から見てみると池の大きさがよく分かります。
展望台の上は、深呼吸したくなるような気持ちよさがありますよ。

  • 丘の上に見える白い展望台!

  • 展望台の足元は休憩が出来るベンチになっています。

  • とてもいい天気!遠くまで見えました。

展望台のある丘から降りて、さらに奥へ進んでいくと、水辺の植物が多く見られます。
夏から秋にかけて蝶型の花をつけるシマエンジュや、オーストラリア等の湿地に多く生息するアンペライなど、ひとつひとつの植物に丁寧な説明書きが付いていました。
歩道には、石で囲まれたベンチもありますので、歩き疲れたらひと休みしてくださいね。

池の周りをのんびりと歩いていると、魚だけでなく多くの鳥がいました。
オシドリやオオバンなどが、水面をスイスイと泳いでいる姿は、とてもほのぼのとした気持ちにさせてくれます。
この場所では、準絶滅危惧種に指定されているミサゴも日常的に見ることができるそう。
水中にダイブして、爪で魚を捕獲している鳥がいれば、それはミサゴかもしれません。

奥の駐車場に行ってみると、たくさんのネコがいました。
近づいても逃げない人懐っこいネコで、並んで日向ぼっこをしていましたよ。

  • こちらがシマエンジュ。取材日は2月だったので花はついていませんでした。

  • スイスイ泳ぐオシドリ。

  • 仲良く日向ぼっこをするネコ。

また、冒頭でも少し触れましたが、この場所には「阿池姫伝説」があります。
簡単にその伝説をご紹介させていただきます。

昔、川原の領主だった大蔵大夫高満には阿池姫(おちひめ)という一人娘がいました。阿池姫はある日、山で遊んでいる時に大きな楠木に出会い、その木が大好きになりました。
月日がたち、高満は阿池姫が大好きなその楠木を使って船を作りました。完成した船を海まで運んでいる途中、突然船が重くなり、動かせなくなってしまいました。
高満が占わせたところ、「阿池姫を船に乗せなさい」というお告げがありました。
試しに姫を乗せると、突然船が動き出しました。
それと同時に大嵐になり、地は裂けて、辺りは池になり、姫を乗せたまま船が沈んでしまいました。
こうしてできた池の周りは悪い空気が漂い、誰も近づかなくなりました。
高満は池に沈んでしまった娘のことを思い、お坊さんを呼んで祈りを捧げたところ、満月の夜に池の中から龍が現れました。その龍は阿池姫に姿を変え「私は文殊菩薩なのです。この先、私を川原権現として崇めれば、この池の守り神になりましょう」と言い、すぐに消えました。これを聞いたお坊さんは池の近くに祠をつくり、文殊菩薩の像を安置したところ、池の周りには穏やかな日々が戻ってきました。
このお話は、今も阿池姫の伝説として語り継がれています。

姫が船もろ共沈み、龍に姿を変えて村の守り神となった、とても神秘的な伝説です。
大池のほとりには、今も祠がありました。

自然を楽しめるだけでなく、とても興味深い伝説が残っている川原大池公園。
ぜひ行ってみてくださいね!

  • 池のすぐそばには阿池姫伝説が書かれた看板がありました。

  • 池には鳥もたくさん!

  • 公園内にはトイレもあります。

文・写真:結子 生まれは長崎。育ちも長崎。大好きな長崎のワクワクをお届けします。

掲載日: 2020/03/24
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。

インフォメーション

スポット名
川原大池公園
TEL
095-892-1114(南総合事務所 地域整備課)
住所
長崎県長崎市宮崎町969-1

長崎県長崎市宮崎町969-1

※お出かけの際には事前に位置をお調べすることをお勧めいたします。
駐車場情報
あり(106台)
営業時間
終日
定休日
無休
対象年齢
全年齢
料金
無料
アクセス
長崎バス「川原公園前」バス停下車後、徒歩5分
公式サイト
https://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/630000/632000/p010290.html
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