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灯籠や水かけ地蔵、長い伝統のある「江迎千灯籠まつり」に出かけてみよう!

佐世保市江迎町では、毎年8月23日と24日に「千灯籠(せんとうろう)まつり」が開かれます。正式には、町の名前を付けて「江迎千灯籠まつり」と呼ばれているこの祭り、約500年前の戦国時代に始まり、それ以来この地域の伝統行事として親しまれてきました。いったいどんなことが行われるのでしょうか。

江迎千灯籠まつりは、無病息災を願う夏の一大イベント。江迎町全体に灯籠(提灯)が飾られ、幻想的な雰囲気になります。一番の呼び物は、名称である「千灯籠」が示すように、たくさんの灯籠が取り付けられた高さ25メートルの巨大「灯籠タワー」。まつりのメイン会場となる江迎中央公園に設置されています。でも実際に取り付けられる灯籠の数は、千をはるかに超え、3500個もあるそうです。夜になるとタワーの灯籠にも灯りがともり、さらに幻想的です。

  • 江迎千灯籠まつりFacebookページより
    千灯籠まつりでは高さ25メートルのタワーに3500個の灯籠が取り付けられます。

  • ©SASEBO
    タワーが灯籠で埋まりました。千灯籠まつりの呼び物になっています。

  • 佐世保観光コンベンション協会提供
    夜になると灯籠に灯りがつき、とても幻想的です。

実は江迎千灯籠まつりは、最初「水かけ地蔵まつり」として始まり、その時に家や寺院の軒先に灯籠を飾ったのが、だんだん発展して千灯籠まつりになったと言われています。この「水掛け地蔵まつり」は今でも健在で、千灯籠まつりで最初に行われる行事になっています。
水かけ地蔵の行事では、木彫りのお地蔵様(地蔵尊)を奉納場所から外に出します。実際には、お地蔵様を神輿に乗せ、それを子どもたちが担いで江迎町の町内を練り歩きます。それは、お地蔵様は子どもが好きなので、子どもたちと遊んでもらうためだそうです。その時に沿道で見ている人から子どもたちとお地蔵様に水が掛けられ、無病息災を祈願するのです。

  • 江迎千灯籠まつりFacebookページより
    水かけ地蔵に集まった子どもたち。この行事が行われると、いよいよ2日間の祭りがスタートします。

  • ©長崎県観光連盟
    周りの人からお地蔵様と子どもたちに水をかけ、無病息災を祈願します。

その他、千灯籠まつりでは、「ゆかた女王コンテスト」が開かれ、夜には花火大会が行われます。
ゆかた女王コンテストは、浴衣で祭りに来る人を増やそうとはじめられたイベントで、町内はもちろん、長崎県外や留学生等もエントリーしています。女王になると豪華賞品がもらえるほか、その後一年間、江迎町の観光大使として活動するそうです。子どもの部もありますよ。

花火大会は8月23日、24日の両日行われます。例年、両日とも2000発の花火が打ち上げられ、夏の夜を彩る花火大会、特に灯籠に良く映えます。

  • 江迎千灯籠まつりFacebookページより
    華やかな「ゆかた女王コンテスト」に参加してみよう!子ども部門もあります。

  • ©長崎県観光連盟
    お祭り両日の夜は花火大会が開かれます。灯籠のタワーに花火が良く映えますね。

水かけ地蔵の行事で神輿に乗せるお地蔵様を奉納してあるのが「寿福寺」です。お地蔵様は元々は「龍瑞庵」というところにあったのですが、後に寿福寺に移されました。龍瑞庵には現在「水かけ地蔵発祥の地」の石碑が建てられています。
寿福寺は1582年に松浦藩主によって建てられ、最初は「長福寺」と呼ばれていました。その後、1635年に今のところに移築され、名前も現在の「寿福寺」に変えられました。新緑と紅葉でよく知られているお寺です。庭に面した広間では、畳を1枚はがし、その代りにアクリル板をはめ込んであります。このアクリル板に庭の新緑や紅葉が逆さに映り、美しい光景を造り出します。少し変わった、それでいて素晴らしい仕掛けです。

  • 江迎千灯籠まつりFacebookページより
    龍瑞庵に建てられた「水かけ地蔵発祥の地」の石碑

  • ©長崎県観光連盟
    水かけ地蔵が奉納されている寿福寺

  • ©長崎県観光連盟
    寿福寺は秋になると美しい紅葉が楽しめます。

江迎町に行ったらもう一つ訪ねたいのが「白岳自然公園」。広大な敷地を持つこの公園には、キャンプ場、アスレチック広場、運動広場などがあります。キャンプ場には常設テントがありますが、その他オートキャンプも楽しめます。また、「風の高原ギャラリー&カフェ」もあって絵の展示や食事が楽しめるようになっています。公園の中央には湖があって真ん中にはフロート橋が掛かっています。この湖を中心にその周辺で散策を楽しむことができます。公園では「流星群観測会」や「森の時計制作会」「クリスマスコンサート」などのイベントも開かれています。

佐世保市の江迎町で、毎年8月23日、24日に開かれる千灯籠まつり。3500個の灯籠が巨大なタワーに飾られ、水かけ地蔵の行事でスタートします。ゆかたコンテストや花火大会など楽しいイベントが開かれるのでぜひ参加してみてください。そして夜は白岳自然公園でキャンプを楽しむのはどうでしょう。夏が来る前にぜひ計画してみましょう。

写真提供:長崎県観光連盟、佐世保観光コンベンション協会ほか
文:Setsuko Truong
メルボルン在住のフリーランスライター。旅とアートが趣味で日本国内・海外あちこち旅してきました。長崎は好きな町の一つ!そんな長崎の魅力をお伝えしたいと思います。

  • ©長崎県観光連盟
    白岳自然公園の湖の中央にはフロート橋がかかっています。

  • ©長崎県観光連盟
    白岳自然公園ではキャンプや散策が楽しめます。

  • ©長崎県観光連盟
    風の高原ギャラリー&カフェで絵の展覧や食事を楽しみましょう。

掲載日: 2019/11/28
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。

インフォメーション

スポット名
江迎千灯籠まつり / 寿福寺 / 白岳自然公園
TEL
江迎千灯籠まつり:0956-66-3700 (江迎千灯籠まつり実行委員会) ※この番号はお祭り期間前後で開設 / 寿福寺:0956-65-2040 / 白岳自然公園:0956-66-9334 (白岳自然公園センター)
住所
【江迎千灯籠まつり】長崎県佐世保市江迎町 江迎川沿い
【寿福寺】〒859-6101 長崎県佐世保市江迎町長坂276
【白岳自然公園】〒859-6121 長崎県佐世保市江迎町奥川内253-6

【江迎千灯籠まつり】長崎県佐世保市江迎町 江迎川沿い

【寿福寺】〒859-6101 長崎県佐世保市江迎町長坂276

【白岳自然公園】〒859-6121 長崎県佐世保市江迎町奥川内253-6

※お出かけの際には事前に位置をお調べすることをお勧めいたします。
駐車場情報
【江迎千灯籠まつり】無料駐車場約1500台分あり
  ※鹿町工業高校、江迎文化会館、江迎小学校など 一部有料駐車場有り。現地でご確認ください。
【寿福寺】50台分無料
【白岳自然公園】100台分無料
営業時間
【寿福寺】新緑と紅葉の拝観 12:00~16:00(5月中旬、11月下旬)
【白岳自然公園】カフェ 10:00~19:00
定休日
【白岳自然公園】火曜日
対象年齢
全年齢
料金
【寿福寺】「逆さ新緑」「逆さ紅葉」の拝観料500円
【白岳自然公園】無料 ただし、キャンプ関係、バーベキュー関係は有料。詳しい内容はお問い合わせください。
アクセス
【江迎千灯籠まつり・寿福寺】JR佐世保駅から車で約30分
【白岳自然公園】JR佐世保駅から車で約45分
公式サイト
江迎千灯籠まつり https://www.nagasaki-tabinet.com/event/51809/
寿福寺 https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/61278/
白岳自然公園 http://kazekogen.com/
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