今回の冒険の舞台は、西海市西海町にある「長崎県立西彼青年の家」。「初心者だけど親子でキャンプをしたい!」と思っていた今治さん親子にピッタリの場所です。
今治さん親子を迎えてくれたのは、キャンプの達人、長崎県キャンプ協会会長の辻道行さんと黒木哲郎さんです。
あいにくの雨模様とあって、いつ雨が降ってもいいように展望台下へと移動し、テントの張り方を子どもたちに教えます。
テントは張り方が比較的簡単な二人用のドームテントを使用。
「風がこちらから吹くとしたらどちらに入り口を持ってくるかな?」と辻さんが子どもたちに問いかけます。
しばらく考えた南翔くんは、「こっち!」と辻さんの示す方向とは逆方向に指をさします。
「そうだね!風にテントが持って行かれないようにしないとね」
「長崎県立西彼青年の家」にやってきた今治さん親子。
今治さん親子を迎えてくれたのは、辻道行さんと黒木哲郎さんです。
張り方が比較的簡単な二人用のドームテントを張ります。
次にテントを支えるポールを組み立てて長くし、テント地の端に差し込みます。
「四方向からポールを差していくと全体が持ち上がっていくでしょ」
辻さんのいうようにテントの形ができあがっていきます。
「よし、この上に雨よけのフライシートを張ろう」
南翔くんと実来ちゃんが力を合わせてフライシートを張ると、テントのできあがりです。
「後はテントが飛ばないよう、端の輪っかをペグで固定しよう。アレッ?金槌を忘れたな?どうしようか、南翔くん?」
いたずらっぽく聞く辻さんの言葉に、さすが南翔くんです。近くにあった石を見つけて「これを使ったらいい!」と、すかさず石でペグを叩き出しました。
「そうそう、キャンプの時は、あるものを有効に利用するのが大事だよ」と辻さん。
初めて張ったテントに入った二人、「意外と広いね〜」と嬉しそうです。
テントを支えるポールを組み立てて長くします。
雨よけのフライシートを被せます。
テントが張れた!意外と中は広いね〜。
テントを張ったら炊飯場でご飯を作ります。お米を南翔くんが計量し、実来ちゃんがお母さんと一緒に研ぎます。
今回は熱効率が良くおいしくご飯を炊けるキャンプ羽釜を使用。辻さんがメニューに入れたのはキノコ入りの炊き込みご飯でポイントはツナ缶を使うことです。
でも南翔くんは思案顔。それもそのはず、キノコが苦手なんですって。
準備ができたら、火を起こします。お父さんが紙に火をつけると南翔くんが火吹き棒で空気を送り込み、火の勢いを強くします。
南翔くんはこの火吹き棒が気に入ったみたいで、火吹き棒を手放そうとしません。
炊飯場でご飯を作ります。キャンプ羽釜を使うよ。
作るのはキノコ入りの炊き込みごはん。でも南翔くんはキノコが苦手。
お父さんがつけた火を、南翔くんが火吹き棒で火の勢いを強くします。
キャンプ羽釜を勢い良く炎が包むようになって一安心。炊き上がるまでにもう一品ということでお父さんとお母さんがお好み焼きの準備をします。
フライパンに生地を投入し片面が焼けたらヘラを使ってひっくり返します。まずお父さんが成功!お母さんが次にチャレンジ!アレッ、形が・・。でも大丈夫!おいしければいいんだから。
火からおろして蒸らしていた炊き込みご飯もおいしそうです。
「オッ、いいじゃん、いいじゃん!」とお父さんのテンションも上がります。
キャンプ羽釜を勢い良く炎が包みます。
お好み焼きも作ります。お母さんはうまくひっくり返せるかな?
おいしそうな炊き込みごはんのできあがり!
ツナ缶を使ったキノコ入りの炊き込みご飯、お好み焼き、そしてデザートの手作りフルーツポンチがテーブルに並びました。
「ちょっと硬めだけど、炊き込みごはん、おいしい!」
「お好み焼き、最高!」とみんな笑顔です。
そういえば、南翔くん、キノコが苦手っていってたけど・・。
「これキノコ?おいしいね!」と箸が止まりません。
自然の中で食べる料理は、おいしさを何倍にもしてくれます。
食事の後は、近くの森の散策へ。木々の間にアスレチックみたいなものがあります。
「これは、空中回廊といって、私たちが手作りで少しずつ長くしていったもの。地面から見るのとはまた違った風景が見えておもしろいよ」と辻さん。
勢い良く階段を上がって、歩き始めた南翔くんですが、いきなり「ひえー!」と情けない声をあげます。
どうやらクモの巣があったみたい。なかなか先に進めない南翔くんを尻目に実来ちゃんは楽しげに渡っていきます。
辻さんが大きな木の下にみんなを集め聴診器を渡します。
「聴診器を木に当ててごらんなさい」
すると、「なんか聞こえる!」と実来ちゃんや南翔くんが叫びます。
それは、木の中を流れる水の音。お父さんとお母さんも驚きの表情です。
森は‘不思議’がいっぱい!
すっかりキャンプにはまった今治さん親子。家に帰ったら早速、キャンプ用品を買わなくっちゃと盛り上がっています。自然の中で工夫すること、助け合うこと、不思議さを感じること・・いろんな体験ができた今回の冒険に感謝ですね。
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
自然の中だとみんなで作ったごはんは、ワンランク上のおいしさ!
食後は、森の散策へ。手作りの空中回廊は、まさに空中を歩いているみたい。
木に流れる水の音を聞くお父さんとお母さん。森は‘不思議’がいっぱいです。
掲載日:
2019/10/02
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