ハタ揚げの名所として知られる長崎市の「風頭公園」。
標高１５１.９メートルの風頭山頂上にあるこの公園は、自然豊かで春は桜の名所として知られ、初夏はあじさいが楽しめます。でも、実はこれらは全て植栽されたもので、元々岩山だったそうですよ。

また、坂本龍馬像や写真の元祖、上野彦馬の墓、長崎のハタ（凧）資料館もあり、長崎の歴史を探訪できる一面も。歴史好きな人なら思わず訪れたくなる場所ではないでしょうか？

今回はそんな風頭公園の知っておくべきベストスポットをpick up！それでは早速見ていきましょう。

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  桜まつり開催期間中はぼんぼりが公園を彩る。

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  長崎出身の写真家、上野彦馬の墓。彦馬は絵師である父親と共に写真技術を学んだ。

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  公園南側入口付近にある「長崎ハタ資料館」観覧無料。

風頭公園の展望台には幕末に長崎で活躍した坂本龍馬の銅像が立っています。龍馬は日本で最初の貿易商社「亀山社中」を長崎に設立。のちの海援隊となるこの貿易会社で武器の調達や貨物の搬送などを行い、日本の近代化に尽力を尽くしました。

長崎で活躍した龍馬の像をぜひ建てよう！と「龍馬の銅像建つうで会」の働きかけにより1989年５月、この銅像が建立されました。世界へと通じる長崎港を力強い眼差しで見つめる龍馬像。まるで日本の未来を見据えているようですね。

龍馬が立つこの展望台から見る景色は格別！女神大橋や長崎港、長崎市街が広がって見えます。2012年10月には世界新三大夜景にも選ばれた長崎の夜景。特に風頭公園から鑑賞する花火大会の花火と夜景のコラボは素晴らしいです。

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  長崎市出身の彫刻家、山崎和國氏によって製作された。高さは約４.７メートル。

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  龍馬像横にある司馬遼太郎の文学碑。「竜馬がいく」の一節が刻まれている。

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  展望台から見渡せる景色。特に桜が咲く３月下旬～４月上旬が見頃。

風頭公園が1978年３月に開設される以前、この一帯は全て岩山でした。現在の緑あふれる美しい景色からはちょっと想像しにくいですね。

江戸時代、この風頭山で発掘された石材は寺町のお墓や眼鏡橋、諏訪神社などの建築に使用されました。風頭山の石が現在の長崎の礎を築いたと言ってもいいかもしれません。その名残として公園内では岩山を削って運ぶ際に打ち付けられた楔（くさび）の跡を見る事ができます。

また、展望台から運動広場へと続く石畳の道のどこかにハート型の石が隠れています。この公園の建築に携わった大工さんが遊び心で作ったのでしょうか？それとも自然にできた？気になる方はぜひ探してみて下さいね！

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  運動広場の階段付近にある石。穴は全て江戸時代の石材採掘の際に使用された楔（くさび）の跡。

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  龍馬像からあじさい園へ降りる途中に見られる石切り場跡。風頭山は長崎最大の石材産地だった。

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  ハート型の石、見つけられるかな？

四季折々の自然の美しさも人気の一つです。特に桜が有名。園内には350本もの桜が植えられ、長崎市内の人気花見スポットのひとつです。春には「風頭公園桜まつり」が開催され、点灯式・バザー・カラオケ大会と賑わいを見せています。

桜の花が散ると今度は５月下旬～６月上旬頃にかけてあじさいのシーズンになります。公園内のあじさいの数2500株。龍馬像下のあじさい広場で見る事ができますよ。

風頭公園は、市内で手軽に楽しめる自然と癒しの空間。ゆったりした気持ちで園内を散策するとリフレッシュできて明日への活力が生まれそうですね！

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  花見ができるのは「龍馬像前の小広場」と「運動広場」の２か所。ここで多くの人がござやシートを敷いている。

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  公園敷地内には木々がたくさん。ゴミがほとんどなくよく管理されている。

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  園内には2500株のあじさいが植えられている（写真はイメージ）

龍馬像や石材発掘の遺跡など歴史探訪を楽しめる一方で、親子でスポーツを楽しめる広大なグラウンドやブランコやシーソーがある遊具施設など、一般の公園と同じ設備もバッチリ整っています。

疲れたら休憩できる場所も。おきみ茶房というおいしいランチが好評なお店が公園内にあります。歴史探訪や運動の後、一息つきたい時に訪れてみたいですね。

文・写真 加藤真澄（長崎市南部在住10年目の主婦ライター）

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  休日は親子でスポーツを楽しむ姿を多い運動広場。

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  急な傾斜がスリリングなすべり台。昔の遊具はワイルドなつくりが多い！

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  素敵な夫婦が営むカフェ。ふらっと立ち寄りたくなる雰囲気。

掲載日： 2019/05/20
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