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最新のデジタル技術を駆使した博物館!親子で長崎の歴史文化を学ぼう!

長崎市の諏訪神社の近くにある蔵屋敷風の建物。一体何でしょう?

実はこの建物、長崎の歴史文化にまつわる古文書や歴史資料など、約81,000点を所蔵する博物館なんですよ。その名も「長崎歴史文化博物館」。長崎県と長崎市が共同で予算と収蔵品を出し合い、2005年11月にオープンしました。

広大な敷地には歴史文化展示ゾーン、長崎奉行所ゾーン、長崎歴史情報コーナー、伝統工芸体験工房、資料閲覧室、ショップ・レストランなどがあります。

今回はこの博物館から目玉である展示室と奉行所、体験工房の3つのゾーンをピックアップ!特に歴史好きの方、体験型イベント好きの方は興味をそそられるはず。それでは早速見ていきましょう。

  • 正面玄関から入ると受付横にある坂本龍馬像がデ〜ンとお出迎え。

  • 裏口門から入ると美しい庭園を通り抜けてレストラン、体験工房、べっ甲店、陶芸店へと通じる。

  • 裏口からの入り口。2階のメインロビーに入れる。

最初に私たち親子が向かったのは、2階の歴史文化展示ゾーン。
8つのコーナーをもつこの展示室では、南蛮貿易とキリスト教から始まり、中国・朝鮮・オランダとの貿易の歴史、長崎の町の様子や仕組み、そして長崎の美術や工芸を紹介しています。
その他、映像コーナーや体験コーナーではデジタル技術を駆使してこれらの歴史文化をリアルに体感できます。

このIT技術のすごいところは、小さな子どもでも内容が理解できること。うちの5歳児でも楽しく長崎の歴史を学べました。特にはまったのが、江戸時代に長崎で売買されていた商品の値段をあてるクイズ装置です。
アニメーションが流れる画面の横に商品札を置いて、タッチパネル画面に予想する値段の数値を入れて実際の値段を当てる仕組みなんですが・・・これが面白い!

娘たちは「くじゃく」や「うぐいす」などの商品札を置いて値段を入れるんですが、答えの値段と合わずクリアできない!それがくやしくて何度も何度もチャレンジ。
いつの間にか私も参戦してようやくクリア!江戸時代の貨幣価値がわかって親子で勉強になりました。

  • 8つのコーナーに分かれている「歴史文化展示ゾーン」。2階階段横の奥にある。

  • 最古の地球儀「べハイム地球儀」の複製。歴史的に貴重な資料や収蔵品を間近で見られる。

  • こちらが江戸時代の商品の値段をあてるクイズ装置。カナリアが想定外の高値でビックリ!

2階案内所の右手側奥にあるのが博物館のシンボル的存在の長崎奉行所ゾーン。ここは長崎奉行所立山役所の一部を復元整備したもので、長崎奉行所の役割や機能、奉行所をめぐる歴史的な事件、キリシタン関係資料などが展示されています。

入り口で靴を脱いで中へ入ってみると・・・奉行所関連の資料が展示してあり、その奥に奉行所を再現した部屋があります。奉行所は縁側の厠にいたるまで本当に忠実に再現されていました。

中でも江戸時代の裁判の様子を演じる寸劇はオススメ!約20名の地元ボランティアの方がユーモアを交えたドラマ仕立てで密貿易や漂流民の取り締まりの様子を演じてくれます。
土日祝日に20分間程度4回に渡って目の前で上演してくれます。臨場感たっぷり!

  • 長崎奉行が藩主などの面会や控え室に使った部屋。広々とした空間は静かで鳥の声が響き渡る。

  • 土日祝日は御白洲で地元ボランティアによる寸劇が間近で見られる。
    提供:長崎歴史文化博物館

  • 長崎奉行所では生糸や反物、象牙などの貿易品の検分も行っていた。

2階エントランスを出て長い廊下を抜けると、べっ甲や工芸品のお店がずらっと並んでいます。その中の一つ、「伝統工芸体験工房」では工芸品の製作体験ができます。

この工房では休館日以外毎日何かしらの工芸教室が開かれています。体験できるのは長崎が誇る伝統工芸「銀細工」「現川焼」「長崎刺繍」「ステンドグラス」「長崎の染め」の5種類。どれも面白そうで迷ってしまいますね。

工房の中をのぞくと「銀細工」のアクセサリーを2組の親子が製作していました。
専用の道具を用いて作品を彫ったり磨いたりとなかなか大変そう!でも、手元を見るとすごく素敵な銀細工のアクセサリーが出来ていました。

工房の隣にある長崎べっ甲のお店や陶芸店でも体験や製作見学ができるので、興味がある方はホームページをチェックしてください。

  • 御覧の立て看板が目印の体験工房。日替わりで長崎古来の伝統工芸を体験できる。

  • 取材時は「銀細工のアクセサリー」の日。2組の親子の製作を4人のボランティアの方がサポートしていた。

  • 木板の上で彫るという繊細な作業。皆さん没頭してオリジナル作品を作っていた。

こちらの博物館の特徴は「五感を使って体験できるコーナーがたくさんある」ところ。
8歳と5歳の娘に博物館はまだ早いかな?と内心思っていたのですが2階の展示コーナーにはアニメ―ションや体験コーナーなどあって、1時間以上楽しめました。

小さなお子様連れには企画展がおススメ!季節毎にわくわくするイベントが開催されています。

今回ご紹介した3つのゾーンの体験以外にも「れきぶんまなびのプログラム」では、季節行事に関するお話会や茶道クラブ、長崎の歴史や文化を学べるこどもクラブなどが用意されています。※小学生対象

長崎の歴史文化を見て、触って、作って体感できる場所、歴史文化博物館。家族のおでかけや夏休みの自由研究にピッタリの場所ですね。

文・写真 加藤真澄(長崎市南部在住10年目の主婦ライター)
写真提供(一部):長崎歴史文化博物館

  • 唐人屋敷の当時の様子をアニメーションで楽しく学べる。小2娘、真剣に視聴中。

  • 展示室前の長崎歴史情報コーナー。長崎の遺跡に関する情報を検索できる。

  • 「れきぶんまなびのプログラム」では小学生対象で日本文化や長崎の歴史を体験できる。
    提供:長崎歴史文化博物館

掲載日: 2019/04/05
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。

インフォメーション

スポット名
長崎歴史文化博物館
TEL
095-818-8366
住所
〒850-0007 長崎県長崎市立山1丁目1−1

〒850-0007 長崎県長崎市立山1丁目1−1

※お出かけの際には事前に位置をお調べすることをお勧めいたします。
駐車場情報
62台
8:30~22:00  140円/30分
22:00~翌8:30 800円/1泊
館利用者(観覧、ショップ、レストラン利用)は、3時間まで100円/時となる割引券あり。
営業時間
4月〜11月 8:30〜19:00
12月〜3月 8:30~18:00
※最終入館はいずれも30分前まで
※12月30日〜1月3日 10:00~18:00
定休日
毎月第3月曜日(祝日の場合は翌日)
対象年齢
全年齢
料金
【常設展】
大人   600円(480円)
小中高生 300円(240円)
( )内は前売り及び15名以上の団体料金。
※企画展示は別途有料
アクセス
長崎自動車道(長崎芒塚IC)より諏訪神社方面へ車で10分
公式サイト
http://www.nmhc.jp/index.html
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