城下町島原に春を告げるイベントとして親しまれている「島原城下ひなめぐり」。島原城観光復興記念館を主会場に武家屋敷や市内の商店街、旅館、ホテルなど、各所でひな人形が飾られています。
島原城観光復興記念館を訪れた鶴田さん親子は、館内のたくさんのひな人形にビックリ!豪華な七段飾りはもちろん、変わりびななどもあって興味は尽きません。
「島原城下ひなめぐり」では、期間中、ひな人形に関わるイベントもたくさん行われています。そのうちの一つに鶴田さん親子も参加します。
「島原城下ひなめぐり」の主会場である島原城観光復興記念館です。
豪華な七段飾りが目をひきます。
おもしろいひな人形もいっぱい!
鶴田さん親子が訪れたのは柏野町にあるatelier(アトリエ)ミドカ。イラストレーター・絵本作家・Tシャツ作家である林聖子さんが迎えてくれました。
林さんは絵に関するワークショップをいろいろ開催されていて、「島原城下ひなめぐり」の期間中は、「壁に飾れるおひなさまづくり」を行っています。アトリエに入るとすでに数組の親子の皆さんが熱心に作業中です。
林さんが完成した見本を手にまず簡単に作り方を説明します。
さあ、宗太郎くん、雪月ちゃん、できるかな?
Atelier(アトリエ)ミドカにやってきました。
イラストレーター・絵本作家・Tシャツ作家の林聖子さんです。
林さんが「壁に飾れるおひなさま」の作り方を説明します。
まずお皿に好きな絵の具を取り、板の扇型の部分に筆を使って塗っていきます。
次に、着物に使う折り紙を選び、鉛筆で下書きをして、その部分をハサミで切っていきます。
「そうそう、そんな感じで、いいわよ」
時折、林さんが声をかけて見守ります。
うまく切れたら、接着剤を裏に塗ります。宗太郎くんも雪月ちゃんも作業に夢中です。
扇型の部分に筆を使って絵の具を塗ります。
着物に使う折り紙をハサミで切ります。
裏に接着剤を塗ります。
雪月ちゃんが接着剤を塗った着物をお父さんが板に貼りつけます。
「子どもたちと一緒に何かを作る機会はあまりないので、楽しいですね」とお父さん。
林さんが状況を見て、声をかけます。
「できた?次は、顔を書こうか?」
顔の部分を絵の具で塗ったら黒のマジックペンを使って顔を書きます。
顔ができたね!と思ったら、アレ、アレ?雪月ちゃんが着物の部分に絵の具で色を塗り始めました!そこは塗らなくてもいいんだよ。ところが宗太郎くんも同じように塗ってしまいました。
林さんも慌てましたが・・、「でも、前衛アートみたいでいいか」
そう、子どもたちが好きなように作ればいいんです。
お父さんが雪月ちゃんの作業をアシスト!
顔の部分に絵の具を塗ったら、髪や目などを書いていきます。
作業は順調、と思ったらハプニングが!
次は飾りのタイルを接着剤で貼っていきます。
色のバランスを考えようね。
最後は板の上に開いた穴にひもを通すだけ。「壁に飾れるおひなさま」の完成です。
宗太郎くんも雪月ちゃんも、できあがったおひなさまを手に嬉しそう。
それを見ていたお父さんは、
「貴重な体験をさせてもらいました。やっぱりこんなふれあいの機会は大切ですね」と笑顔を見せています。
Atelier(アトリエ)ミドカでは、子どもだけでなく大人も楽しめるワークショップも開催しています。
また、アトリエは林さんがデザインを手がけた商品や絵本、さらに選び抜いた雑貨が並んだ素敵な空間です。
ぜひ一度覗いてみてください。
*「島原城下ひなめぐり」は毎年、開催期間が変わります。
文・写真 中尾知徳
飾りのタイルを貼り付けます。
上に開いている穴にひもを通します。
「壁に飾れるおひなさま」のできあがり!
掲載日:
2019/03/20
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
〒855-0064 長崎県島原市柏野町2742-2