日本棚田百選の一つである大中尾(おおなかお)棚田地区。この棚田で生産される農作物を使って、加工品を作ろうと設立された「外海ふれあい農産加工所」の名物が、棚田かりんとう!無添加で手作りのかりんとうは、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃなどで作るそうですが、今回は、じゃがいもとかぼちゃに、西嶋さん親子が挑戦!
迎えてくれた案内人は、松﨑伸二さんと森山未来さんです。
日本棚田百選の一つ、大中尾棚田
地元の素材を使って生産する加工所「外海ふれあい農産加工所」です。
松﨑伸二さんと森山未来さんが迎えてくれました。
今回のかりんとう作りは、近所の農家さんにお願いしてじゃがいもを収穫するところから始まります。早速、棚田の中にある畑にみんなで向かいます。お父さんが鍬で土を掘り、子ども達がスコップと手でじゃがいもを探します。するとゴロゴロ大きなじゃがいもが!「チョー、デケえ〜!」、伸晃くんは、興奮して叫びます。
「いくらでも持って行っていいからね!」と農家さんがニコニコしながら見つめます。おかげでたくさんのじゃがいもを収穫できました。
棚田にあるじゃがいも畑へ向かいます。
ちょっと掘っただけで大きなじゃがいもがゴロゴロ!
お兄ちゃんの一晃くん、初めてのじゃがいも収穫です。
加工所に戻った西嶋さん親子は、着替えを済ませ、さあ、調理開始!
収穫してきたじゃがいもをよく洗い、皮をむきます。子どもたちがピーラーを使うのは初めてとあって、お父さんとお母さんがフォローしながら進めます。次に包丁で適当な大きさにカットし、蒸し器へ。松﨑さんと森山さんが10分ほど蒸します。じゃがいもが蒸し上がるとボウルの中へ。子どもたちが争うようにつぶします。
普段は飽きっぽく、また料理などしたことがない子ども達が、熱心に作業する様子にお母さんも感心するばかりです。
初めてピーラーを使ってじゃがいもの皮むき、大丈夫かな?
カットしたじゃがいもを蒸し器にかけます。
蒸しあがったら熱心に子ども達がつぶします。お母さんも感心しきりです。
つぶし終わったら、じゃがいも250グラムに対して小麦粉を250〜270グラム加え、混ぜます。そして、生地を1個の団子状態にしたら打ち粉をして、のし棒で延ばします。
通常のかりんとうは柔らかくするために添加物を入れるそうですが、加工所で作るかりんとうは無添加にこだわり何もいれません。
「ここのかりんとうは、ちょっと硬め、でも味が詰まっている感じかな」と松﨑さん。
延ばした生地を機械を使って食べやすい太さと長さに切り、1本ずつほぐします。
小麦粉を入れてよく混ぜます。
のし棒で生地を延ばします。
食べやすいように切ったら、1本ずつほぐします。
ほぐしたら油に投入!ここはお父さんとお母さんの出番です。途中、松﨑さんと森山さんのアドバイスを受けながら丁寧に揚げていきます。2度揚げしたら、最後の工程へ。水に溶かした砂糖を蜜にして、からめます。お父さんが大鍋で体験した後、一晃くんが小鍋で挑戦。振り方が難しいので松﨑さんが一緒になってリズミカルな鍋の振り方を教えます。
じゃがいもと同時並行して作っていたかぼちゃのかりんとうが完成し、みんなで試食です。ちょっと硬め、でも味がしっかりしておいしい!子どもたちはいっぺんに2本、3本と頬張ります。
最後は、自分で好きなデザインをしたシールを貼った袋にできたてのかりんとうをいっぱい詰めて終了。
収穫からできあがりまで約2時間。“初めて”がいっぱいのとっても楽しい時間を過ごすことができました。
外海ふれあい農産加工所ではかりんとうのほかに、まんじゅうや味噌等も作っていて、道の駅 夕陽が丘そとめ、長崎漁港がんばランド、じげもん長与などで販売しています。見つけたらぜひ食べてみてね!
文・写真 中尾知徳
油で2度揚げ。揚げるタイミングが難しい!
小鍋を使って蜜とからめます。リズミカルに振るのがコツ!
「よくできてる!」と松崎さんからお褒めの言葉をいただきました。
掲載日:
2018/12/12
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