長崎市長浦町にあるハチミツ農園「ポコ・トスカーナ」。オーナーの福岡洋典さんは、15年前脱サラして、縁もゆかりもないこの地で、養蜂を始めたのだそうです。
「何といってもここは眺めがいいでしょ」と福岡さん。撮影時はあいにくの雨模様でしたが、確かに大村湾が一望できる絶景が窓から広がっています。
「ポコ・トスカーナ」のハチミツは、百花蜜(ひゃくかみつ)といって、いろいろな植物の蜜を集めたもの。採取する時期によって味が違うのだそうです。
放置されたミカン畑を切り開いて作ったというハチミツ農園「ポコ・トスカーナ」
(写真提供:ポコ・トスカーナ)
迎えていただいたのは、福岡洋典・由香さん、そして愛犬のよもぎ。
黄金色のハチミツ、採取する時期で味が違うそうです。
取材したのは9月でハチミツを採るシーズンは終わっていたのですが、(ハチミツの収穫は5月半ば~6月半ば)せっかくだから試食をさせてもらいました。須川さん親子は口々に「おいしい!」と声をあげます。福岡さんがパソコンを使ってハチミツ採取の様子を解説してくれます。
「こんな風にしてハチミツを採るのに木の箱がたくさんいるんでね。みんな私が作っているんだよ。今日は、手頃な木製のトレイを作ってもらおうかな」。オシャレな木製のトレイを目にして、俄然、璃帆ちゃんと琉帆ちゃんの目が輝きます。
ハチミツの試食をさせてもらいました。
「おいしい~ね」とみんな声をあげます。
福岡さんがハチミツの採取の様子をパソコンで見せてくれます。
普段はハチミツをタンクに詰める部屋へ移動して作業にかかります。トレイの部材は、福岡さんがすでに用意してくれています。
まず、取っ手になる部分に印をつけ、電動ドリルでまるい穴を開けます。璃帆ちゃん一人では心もとないのでお父さんがアシスト。共同作業でうまく穴が開きました。次にお父さんが電動ノコで穴を楕円形に広げます。
トレイの部材は福岡さんが用意してくれています。
璃帆ちゃんとお父さんで取っ手になる側板に円い穴を開けます。
お父さんが電動ノコで穴を楕円形に広げます。
取っ手になる部分がきれいにできました。「さあ、焼き目をつけようか。焼き目はデザイン的にカッコイイのもあるけれど、焼くことで腐れや虫食いを防ぐんだよ」。福岡さんがバーナーに火をつけます。
「ボッ!」と音がして、バーナーのノズルから炎が吹き出ました。みんなが見守る中、最初はこわごわ始めた璃帆ちゃんも、大胆に焼き目をつけていきます。
すべての部材に焼き目がついたら、組み立て前にサンドペーパーで磨きます。「触ったときに気持ちよくなるようにしてね」と福岡さん。琉帆ちゃんとお母さんが競うように磨きます。
取っ手になる部分がきれいにできました。
バーナーで焼き目をつけます。璃帆ちゃん、気をつけてね。
琉帆ちゃんとお母さんがサンドペーパーで磨きます。
釘と金槌をつかって組み立てです。まずは側板から。「釘はとにかくまっすぐ打ってね」。福岡さんのアドバイスにも関わらず、アラッ?やっぱり曲がっちゃったよ、琉帆ちゃん。
側板に続いて底板まで、何度もやり直しながら、すべての釘をうちました。サンドペーパーで最後の仕上げをしたら、「ポコ・トスカーナ」の焼印を押します。オシャレな特製トレイができあがりました。璃帆ちゃん、琉帆ちゃん、このトレイ、どんな使い方をするのかな?
木工体験は、部材の準備があるのでいつもできるわけではないそうです。ご希望の方は事前に相談してくださいね。福岡さん、どうもありがとうございました。
*ポコ・トスカーナでは、週末をゆったり過ごせる「田舎倶楽部」を開始予定です。興味がある方はお問い合わせください。
文・写真 中尾知徳
外観写真提供 ポコ・トスカーナ
釘打ち、やっぱり曲がっちゃった!
焼印を押すよ!しっかり押してね。
木製の特製トレイ、できあがり!
掲載日:
2018/10/03
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〒851-3212 長崎県長崎市長浦町1810-7