冒険県 冒険する長崎プロジェクト ワクワクを探しに出かけよう。

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冒険 041

不思議!色が変わるよ!藍染め体験しよう!

今回の冒険者
パパ:三縄 健一さん / ママ:里美さん
咲来さん(17歳) / 奨蔵くん(10歳) / 秀蔵くん(6歳)

雲仙市小浜町の刈水(かりみず)地区にアイアカネ工房はあります。庭には藍や綿が育てられ、また、周辺の自然から得た植物を利用して、工房を運営している鈴木てるみさんは“紡ぐ、染める、織る”を実践されています。
藍染め体験は、藍の生の葉を使って染める「生葉染め」。染めの作業に使うエプロンやゴム手袋は用意してもらえるので、気軽に参加できます。
咲来さんはストールを、奨蔵くんはバッグ、秀蔵くんはTシャツを染めることにしました。

  • アイアカネ工房の庭には、藍をはじめキウイ、梅などの植物が育てられています。

  • 藍染めの指導をしていただいた鈴木てるみさんです。

  • 藍染めの素材にはバッグ、Tシャツ、ストールなどが選べます。

「今、素材は色がついてないよね?そのまま、何もしないで染めてもいいし、模様をつけてもいいよ。どうする?」と鈴木さん。三人は考えて模様をつける方を選びました。「それじゃ、模様をつけたいところに印をつけて。カッコよくしようと思ったら、ここが一番大事よ。それから印のあるところの生地の裏にビー玉を置いて、上から輪ゴムで絞ってごらん」。鈴木さんの手本を見ながら、大きなビー玉や小さいビー玉を好きな場所にデザインします。円いビー玉を輪ゴムで縛るのは結構難しく、お父さんとお母さんも手伝います。
ビー玉をつけ終わったら、水が入ったバケツで水洗い。目には見えない油などを取るためだって。「じゃあ、100回数えて揉み洗い!」と鈴木さん。エーッ、100回も?でも、こどもたちは、楽しげに「1、2、3・・」と声を合わせて数えます。

  • 模様をつけるために、ビー玉と輪ゴムを使います。

  • 奨蔵くん、どんな模様になるのかな?

  • さあ、水洗い。100回揉まなくっちゃ。

水洗いが終わったら、そのままバケツの中に15分ほど、置いておきます。その間に、庭の畑で藍の葉を刈り取ります。「できるだけこうやって下の方から切ってね」と鈴木さんがハサミでパチン、パチン。こどもたちも、手にかかえきれないくらい、たくさん刈り取りました。
刈り取った藍は、茎と葉に分けて葉だけを使います。「藍じゃない他の草が入らないように注意して分けてね」。お父さんとお母さんも加わって、ひたすら茎と葉を分けます。

  • 庭で育てられている藍

  • ハサミで茎の下から刈り取ります。

  • 刈り取った藍は、茎と葉に分けます。

ボウルいっぱいになった葉をミキサーに入れ、それに水を加えて、攪拌します。ミキサーの中には緑の液体が。まるで緑のジュースみたい、と思ったら、鈴木さんが秀蔵くんにいたずらっぽく声をかけます。「秀蔵くん、舐めてみる?」。恐る恐る秀蔵くんが舐めると・・。「おいしい?」。笑って秀蔵くんがうなずきます。藍って食べられるんだ!「藍は昔から薬草としても使われていたくらい、健康にもいいのよ」。へー、そうなんだ。

ちなみにアイアカネ工房では、「食べる藍」シリーズとして、藍の乾燥粉末をベースにしたお茶、塩、ふりかけなどを販売しているそうです。

さあ、できあがった染め液に素材をつけます。手に色がつかないよう箸を使って、つける時間は10分。ちょっと長いなあ〜と思っていると、「奨蔵くん、バッグは何に使うの?」と鈴木さんが飽きさせないようこどもたちに話しかけます。

  • 藍の葉に水を加えてミキサーにかけます。

  • できあがった染め液に素材をつけます。

  • 箸を使って10分間つけます。鈴木さんとの話も楽しい〜。

染めが終わった素材を干します。「ほら、色が変わっていくでしょ?」本当だ!干している間に緑から青に色が変わっていきます。不思議だね。乾くのを待つ間に、庭にある竹林を散策したり、バッタなどの小さい生き物を見つけたり、親子で楽しんでいます。
15分ほど経ったら、干していた素材を下ろし、ビー玉を外します。ビー玉のあったところは円く白い模様がついています。水洗いしてもう一度、干します。乾燥してしまえば、これで完成!素敵なストール、バッグ、Tシャツのできあがりです。手に取ったこどもたちは、もちろん、笑顔!

3時間ほどの「藍染め体験」は、楽しいだけでなく、自然や植物の不思議さ、大切さを知ることができる体験でもありました。

アイアカネ工房では、「紡の体験教」や「織りの体験教室」など、好みや時間に合わせた体験教室を実施しています。ぜひ、参加してみてください。

文・写真 中尾知徳

  • 染めが終わった素材を干す間に、色が変わっていきます。

  • ビー玉の絞りをとって、水洗いします。

  • もう一度干して、乾燥させればできあがり。

掲載日: 2018/09/26
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。

インフォメーション

スポット名
アイアカネ工房
TEL
090-3899-1393(鈴木てるみさん)
住所
〒854-0514 長崎県雲仙市小浜町北本町1012

〒854-0514 長崎県雲仙市小浜町北本町1012

※お出かけの際には事前に位置をお調べすることをお勧めいたします。
駐車場情報
なし
営業時間
10:00~17:00
※要予約
体験教室は、金・土・日のみ
定休日
火・水
対象年齢
4歳以上
料金
1名 3,000円(材料費込)
アクセス
諫早駅から市営駐車場まで車で約50分+市営駐車場より歩いて約10分
公式サイト
http://aiakane.com/
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アクティビティタグ

この記事は KTNテレビ長崎「冒険県 冒険する長崎 プロジェクト」(毎週水曜日 22:54~23:00)で 2018/9/26 に放送されたものです。Youtube チャンネルでも配信中!
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