KTNテレビ長崎「ヨジマル!」で「冒険する長崎プロジェクト」を紹介する第4弾!
今回は長崎県北の佐々町で、2月末から3月の期間にしか出会えない、春の味覚を探しに出かけます。
冒険に出かけたのは榎由里絵アナウンサー。早咲きの河津桜が見ごろを迎えた佐々川へ向かいました。
「ヨジマル!」KTNテレビ長崎
春の味覚探しに出かけた榎由里絵アナウンサー
取材は、早咲きの河津桜が見ごろだった2月末に伺いました。
長崎県北松浦郡佐々町を流れる二級河川・佐々川では、毎年2月下旬~3月末にかけてシロウオ漁が盛んに行われます。川沿いにはおよそ70の足場が組まれ、この時期の風物詩として有名です。
シロウオ漁を教えてくださるのは、那須義一さん。
「四つ手網」という昔ながらの漁具を川に沈めて、シロウオが網に入るのを待ちます。
滑車を使って引き上げる地域もあるそうですが、佐々町では昔ながらの方法で、「てこの原理」を使って人力で川から引き上げます。これがかなり重い!榎アナは網を扱うのに悪戦苦闘していました。
毎年2月末から3月にかけて、約70の足場が組まれシロウオ漁が行われます
教えてくださった那須義一さん。漁をしている最中の仲間との会話が楽しいそうです。
シロウオを捕る「四つ手網」昔ながらの漁法です。
川に網を沈めたら、じっと待つのみ!シロウオが網の中に入ってくるのを目で見て確かめて、網を引き上げます。
しかし、この日は前々日に降った雨の影響で川がにごっていたためか、なかなかシロウオの姿が見えません。
ためしに引き上げてみたものの、入っていたのは、ボラの子・・・。
何度もチャレンジしましたが、結局、榎アナは1匹もシロウオを捕ることができませんでした。う~~ん残念!!
じっと川面を見つめて…。シロウオが入ったのが見えたら網を引き上げます。
残念ながら網に入っていたのはボラの子
何度も網を引き上げてみますが、1匹も入っていませんでした。
すっかり落ち込んでいたら、那須さんが親分と慕う森田迪夫さんがご馳走してくださることに!
自宅のガレージにお邪魔して、踊り食いに初挑戦です。
口の中でぴちぴちと動くシロウオをごくん!と飲み込みます。これぞ、佐々町の春の味覚!クセになります。
森田さんは82歳。20年間シロウオ漁を続けていて、漁を通してたくさんの仲間が出来たそうです。
これからもシロウオ漁が続けられる自然を佐々町で守っていけたらいいですね。
20年もシロウオ漁を続けている森田迪夫さん。毎日佐々川に通っているとか。
森田さんが用意してくださったシロウオ。踊り食いでいただきます。
シロウオが口の中でぴちぴちと、まさに「踊って」います!
佐々川にはシロウオだけでなく、河口付近にはある生き物がいると聞いて、九十九島動植物園 森きららの岩岡千香子副園長にお願いして一緒に探すことに。
その生き物とは、「カブトガニ」!
佐々川の河口付近はカブトガニが産卵するための砂地があり、生まれたカブトガニが暮らす干潟もある上に、波が穏やかで餌が豊富なことから、大きくなっても安心して生きていけるのです。
干潟に足を取られながら探していると、いました!5センチくらいの小さい子どものカブトガニです!
産まれたときは7ミリ位の大きさだそうなのでで、今回出会ったのは2、3回脱皮を経験した固体だそうです。
自然のカブトガニに出会えて、榎アナ、感動・・・。
暖かい季節になると、カブトガニのほかにも色んな生き物が動き出すそうなので、佐々川の豊かな自然を体験しにぜひお出かけください。
※2019年2月28日に放送した内容を元に構成しました。
干潟は歩きにくいけれど、生き物にとっては暮らしやすい場所。
見つけた!手のひらに乗るくらいの小さなカブトガニ!
岩岡千香子さんは、「さざ川のカブトガニを守る会」で保全活動に取り組んでいます。
掲載日:
2019/03/22
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〒857-0311 長崎県北松浦郡佐々町本田原免174(佐々駅)