「ペンギンは鳥なの?」「空を飛ばないの?」「ペンギンは寒くならないの?」
そんなペンギンのたくさんの「?」に答えてくれるのが九十九島動植物園森きららにある「ペンギン館」。
一面ガラス張りの大水槽では、ペンギンたちのスピード感ある泳ぎを間近で見ることができます。
ペンギンたちを見ていると色々な「?」が浮かんできます。
かなりの時間を水中に潜っているペンギン。中には口を開けたまま泳ぐペンギンもいて、「それ、海水入ってくるでしょ。飲んでるの?」と疑問が湧いてきます。
『実は水中で水を飲んでいます。でも海水は塩分濃度が高すぎるので、首をプルプルっと振って余分な塩分を[塩類腺(えんるいせん)]と呼ばれる器官でろ過して、鼻水と一緒に体外へ飛ばしているのです。』(案内板より)
へ~。海水をろ過できる機能が体に備わっているなんてすごい。人間でいうと腎臓みたいなもの??
でも、鼻水と塩分を周囲に撒き散らすのはどうかと思うけど・・。
日本最大級の天井水槽(約80平方メートル)では空を飛ぶようなペンギンの姿が見られる(九十九島動植物園森きらら提供)
間近で見るといろんな疑問が湧いてくる
普通の水槽では見ることの出来ない角度からのペンギンを楽しめます(九十九島動植物園森きらら提供)
「しかし、こんな寒い日に泳いで風邪ひかないのかしら。」
『ペンギンも濡れると寒くなります。しかし羽毛に自分が出す脂で防水加工をして皮膚が濡れるのを防いでいます。お尻にある尾脂腺(びしせん)という所から分泌される脂をくちばしで全身の羽根に塗っています。」(案内板より)
なんということでしょう。自分の脂で身体に防水加工?水も脂もはじくことなく、スピード吸収されていく私の肌とは大違い。“ミートテック”を身にまといながら防寒着が欠かせない私からすると、ペンギンの体って効率がよくてエコだわ~と感心するばかり。
「?」をひとつひとつ解決していくたびに海と陸、両方で生活し生き抜くための術を持つペンギンの新たな面白さを発見することができました。
平日はペンギンの生態についてのガイド「ペンギンタイム」(11:00~11:15)も行われていますし、土日祝日に行われている体験プログラムでは、ペンギンたちのガイドやプールを飛び出して広場をお散歩する様子などを楽しめます。ペンギンをもっと知りたい人は行くべし。
寒い日に泳いでも寒くないのかな?
表情まで見えます
体験プログラムではペンギンたちが水槽を飛び出して大冒険!(九十九島動植物園森きらら提供)
「九十九島の自然と癒し」がテーマの森きららには、66種の動物と、1,200種の植物が展示されていて、動物たちの愛らしい表情や個性豊かな姿を見ることができます。
ヒトコブラクダの「ノビタくん」。
9割の来園者の第一声が「うわ~あの下唇マジヤバくね?」と言われるほど、下唇のクセがすごいノビタくん。病気などではなく、昔からめくるクセがあり、ごはんを食べる時以外は下唇がめくれているそうです。
常に体重を公開されていることを知ってか知らずか、この場所がお気に入りのミーアキャット。
土鍋から・・・・はい!ひょっこりはん。
日本在来馬の一種・対州馬の「高広」(オス)。美しい毛並みと端正な顔立ちに癒されますが、同じく対州馬の「姫花」(メス)と同居中。とはいえ、2頭の距離はまだ遠い・・。
2頭に愛は芽生えるのか、乞うご期待。
対州馬は国内に約50頭しかいない希少な馬ですが、森きららでは乗馬体験を行っています。土日祝日のみ、3歳から小学6年生までの子どもたちだけが体験できますよ!
下唇のクセがすごいんじゃ~
あら、少し太ったかしら?
対州馬の高広。馬界のEXILEと言っていいほどのイケメン。
なかなかの個性派ぞろいにシャッターを押す手が止まらない私でしたが、この日一番心を動かされた動物がいました。
マントヒヒです。何気に見たマントヒヒから目が離せませんでした。疲れきったようにも見えるその姿からは哀愁すら感じます。
「高齢のマントヒヒなのかな?」と思いながらしばらく見ていると、赤ちゃんマントヒヒが近づいてきた・・。
あ!お母さんだ。しかし、お母さんマントヒヒは甘えてくる赤ちゃんを横目に、しまいにはダラ~ッと横たわりました。
育児疲れかしら。真相はわかりませんが、昼下がりの私を見ているかのような、種族は違えど妙に親近感を覚えた瞬間でした。頑張れ!世のお母さんたち!
平日はこのマントヒヒのエサやり体験(100円)もできるので、お気に入りのマントヒヒを探してみては?
はぁ~っ・・・疲れたわ。
寝不足と疲れで頭痛が・・・
もう無理。10分寝かせて。
森きららの2大スター「ライオン」と「チーター」。
ライオンの「アサヒ」は高齢のため、体調を考慮してチーターの「キリ」と午前と午後の入れ替わり展示となりますが、その雄々しい姿は一見の価値あり。
全高約5メートル、約45センチメートルもある長い舌と長い首のアミメキリン。
おなかぽっこりのいとちゃんは、2019年2月にママになるとのこと。
土日祝日にはエサの食べ方や性格などについて紹介する「キリンのもぐもぐガイド」が実施されています。限定10組でエサやり体験も(抽選)。
こんなゆかいな仲間たちとふれあいに森きららに、遊びにいってみてはいかがでしょうか。
文・写真 enden(元気ありあまる2歳児の子育て奮闘中、肉とお酒をこよなく愛するアラフォーママ☆)
写真の一部 九十九島動植物園森きらら提供
りりしいチーター(九十九島動植物園森きらら提供)
ぽっこりお腹のいとちゃんはもうすぐママになるよ
なんとも言えない表情でこちらを見つめてくるシロテテナガザル。
掲載日:
2019/01/07
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
〒857-1231 佐世保市船越町2172番地