長崎県の文化や芸術を発信する場として2005年にオープンした長崎県美術館。
屋上を芝などで緑化し、透明のガラス張りの2階回廊は水面を望むカフェがあるなど、自然を感じながら美術を楽しめる造りになっています。
特に屋上庭園から見渡せる長崎港の眺めは最高!
また、美術館として名画や県民の美術作品を鑑賞できるだけではなく、ワークショップでオリジナルのアート作品を作れたり、ミュージックイベントを鑑賞したりもできるんですよ。
今回はそんなアートの宝箱のような長崎県美術館へ私たち親子が訪れて色々な場所を冒険してきました!
周辺には長崎水辺の森公園、ショッピングセンター「ゆめタウン夢彩都」があり、交通の便もよいところです。
美術館前のサイン。視覚的なトリックが楽しめます。
青々とした芝生が広がる開放的な屋上庭園
提供:長崎県美術館
美術館へ一歩足を踏み入れると、まず高さ約12mの吹抜けになっているエントランスロビーが出迎えてくれます。
このエントランスロビーでは、開放的な吹抜け空間を利用して、イブニングライブやミュージックイベントなどが開催されます。
ん??美術館でミュージックイベント??
それまで「美術館=静かに美術鑑賞」というイメージを持っていた私ですが、「そうか!音楽だってアートじゃないか!」と全く別の角度から美術館をとらえるきっかけに。
また、ミュージアムショップには美術館でしか手に入らないキュートでおしゃれなグッズがたくさん!
中でもmarini*monteany(マリーニ*モンティーニ)と長崎県美術館がコラボして制作しているグッズはメルヘンなかわいさの中に長崎らしさが加わってちょっとしたお土産や自分用にもピッタリ!
ぜひ一度実物を見に来てくださいね!
※「marini*monteany」は野田智裕さんと篠崎真裕さんによる長崎出身の男女2人のクリエイターユニットです。
吹き抜けに響く美しい歌声!イブニングライブではコーラスだけでなく演奏会等様々な音楽が楽しめます。
提供:長崎県美術館
ミュージアムショップ。期間限定グッズやオリジナルグッズがたくさん!
marini*monteanyが描いた美術館オリジナル一筆箋。可愛すぎる!
親子連れにぜひおすすめしたいのが、月に一度、土日に開催されるワークショップ「ウィークエンドミュージアム」です。
こちらのワークショップの良さはまず、思い立ったらすぐ参加できる当日受付のワークショップということ。受付時間内ならいつ来てもOK!
手ぶらでふらっと立ち寄れる上、ここでの制作活動は毎回ボランティアのスタッフの方が手伝ってくださるので、小さなお子様でも十分参加することができます。
2018年9月29日・30日のワークショップの内容は「だれでもかんたんプチ版画」。29日はなんと103名も参加者が来て大賑わいだったそうです。
5歳と7歳の娘がチャレンジしたのは、彫刻刀ではなく鉛筆で簡単に削れる版材を使っての版画作り。
ボランティアスタッフの方にやさしく説明してもらいながら、5歳の娘でも版画作りの体験ができました!製作時間はわずか30分間!短い時間で気軽に楽しめるので公園やショッピング帰りでも十分できますよ。
ワークショップのスケジュールは随時ホームページなどでお知らせされるのでチェックしてね!
工程はたくさんあるように見えるけれど、内容は至ってシンプル。
ボランティアスタッフの方が丁寧に教えてくれるので小さい子でも安心。
7歳長女の作品。なかなか味わいのある仕上がりに。
私たちが訪れた2018年9月末は、1階の県民ギャラリーと2階の回廊の奥の突き当りを左に曲がった先にある企画展示室で「県展」が開かれていました。
5歳の娘はよくわからない様子だったものの、7歳の娘は興味を示す作品もあり、手ごたえがあった様子。親子で美術鑑賞というのもなかなかいいものですね。
1階の県民ギャラリー。約700平方メートルを誇る広々としたホールでは県民の作品展などが開かれています。
2階の回廊を渡った突き当りを右に曲がると、奥には常設展示室があります。こちらでは長崎県美術館が所蔵する約7,000点の美術作品の中から年に数回、展示替えをしながら紹介しています。
私が訪れた2018年9月は長崎にスペインの名画を寄贈した須磨 彌吉郎(すま やきちろう)のコレクションや長崎にゆかりのある作品が展示してあり、企画展とはまた違った厳かで静かな空間で長崎の歴史や文化を感じることができました。
ここで、長崎県在住の子ども連れの方にはうれしい情報が!
この常設展示室のコレクション展は県内小中学生及び幼児はなんと無料です。
※企画展や1階の県民ギャラリーの展覧会の場合は内容によって異なります。
2階の回廊を渡って突き当りを右に進むと常設展示室が見えます。
常設展示室には美術館所蔵の作品が展示されています。
提供:長崎県美術館
鑑賞でちょっと歩き疲れたら、カフェで一休み。2階の回廊にあるよ♪
企画展やコレクション展等の展覧会以外にも、美術館スタッフがふだん見られないバックヤード等を案内してくれる「館内ツアー」や、スタッフと会話をしながら作品鑑賞をする「鑑賞プログラム」など美術館をより深く楽しめるプログラムもあります。(※学校、幼稚園、保育園など団体向け)
様々な企画を通じてよりアートを身近に感じさせてくれる長崎県美術館。
体験型のアートミュージアムとして親子連れでも十分楽しめる場所です。ぜひご家族で遊びに行ってみてね!
文・写真(一部) 加藤真澄(長崎市南部在住10年目の主婦ライター)
写真提供:長崎県美術館
展覧会について詳しくお話を聞いて、さらに芸術に親しもう!鑑賞プログラムも大人気。©Shinya Miyazaki
週末開催のウィークエンドミュージアムは小さなお子様でも参加できるよ!
授乳室完備。赤ちゃんと一緒でも安心だね!
提供:長崎県美術館
掲載日:
2018/10/18
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
〒850-0862 長崎県長崎市出島町2番1号