冒険家族、小南さん親子がやってきたのは、島原市の長浜海岸。
海の中に半円形の石積みが見えます。
これが「スクイ」!
スクイは干潟に石を積み上げて囲いを造り、満潮と干潮の潮位差を利用して魚介類を捕獲する伝統漁法です。
「スクイまつり」は毎年5月ごろに開催されています。*
小南さん親子も受付を済ませた後、開会式に参加します。
スクイの歴史や触ってはいけない危険な魚などの諸注意を聞きます。
*2024年のスクイまつりは5月5日に開催されました。
冒険家族、小南さん親子がやってきたのは島原市の長浜海岸です
海に半円形の石積みが見えます。これが「スクイ」!
開会式ではスクイの歴史や諸注意を聞きます。
開会式が終わると、潮が引くまでの時間を利用して海岸の清掃作業。
小南さん親子も参加して、漂着したゴミを集めます。
流木やプラスチックの板など、結構、いろいろなゴミがあるんだね。
清掃作業をしているうちにだいぶ潮が引いて砂地が見えてきました。
スクイの中には、天然の魚介類に加え、まつりのために特別にマダイやクロダイなどの魚も放流。
「それじゃあ、お魚を捕りにいってください!」
実行委員会の開始の合図とともに園児・小学生低学年から順番にスクイに入ります。
小南さん親子はというと、お母さんと悠ちゃんは、バケツと網を持ってウロウロするばかり。
どうしていいかわからないみたい。
悠ちゃんがたまに網を入れますが・・・
確かに濁った海の中から魚を探すのは難しいよね。
潮が引くまでの時間を利用して、海岸の清掃作業に参加。
実行委員会の開始の合図とともに園児から順番にスクイに入ります。
濁った海の中から魚を探すのは難しいよね。
まつりに参加した他の皆さんは、続々と魚をゲット!
食べたら美味しいサメ、イサキ、タコ・・・
有明海の海の幸に笑顔が溢れます。
お父さんと桂馬くんの方はどうかな?
「全然いません!」とお父さん。
「一匹もいない!」と桂馬くん。
時間はまだタップリあるからね、頑張って!
まつりに参加した他の皆さんは、続々と魚をゲット!
有明海の海の幸に笑顔が溢れます。
お父さんと桂馬くんの方はどうかな?時間はタップリあるから頑張って!
2024年のスクイまつりの参加者は、約1,000人!大盛況です。
捕った魚は無料でお持ち帰りができ、島原市食生活改善推進員の皆さんが無料で捌いてくれるブースもあります。
見守っている『みんなでスクイを造ろう会』会長の楠大典さんも嬉しそうです。
どうしてスクイまつりを開催しているのでしょうか?
「もともと諫早から口之津までの有明海に200基以上のスクイがあったんです。でも漁法の変化などによって使われなくなって、壊れていったんですね。そこで、この伝統漁法を守りたいと『みんなでスクイを造ろう会』を結成し、石積みの補修や周辺の草刈りなどを行っています。また、このスクイを特に子どもたちに知ってもらいたいとスクイまつりを開催しているわけです」
地域の人々の努力によって長浜のスクイが保全されているんですね。
2024年のスクイまつりの参加者は、約1,000人!大盛況です。
見守っている「みんなでスクイを造ろう会」会長の楠さんも嬉しそうです。
「みんなでスクイを造ろう会」が石積みの補修などを行っています。
楠会長のお話を聞いていると、お母さん、悠ちゃん、桂馬くんがバケツを持って取材スタッフの方に走ってきます。
エッ 、何か捕れたの?
お母さんがバケツから取り出したのはタコです!
桂馬くんはタコに触って大はしゃぎ!
「ヌルヌルしてる!」
捕ったのはお父さんでした。
「岩の間に手を入れたらたまたまいました」と嬉しそう。
お父さんスゴイね!
未来に残したい伝統漁法スクイ!
来年以降も5月ごろにスクイまつりは開催される予定です。
ぜひ、参加してください!
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
石積み写真提供:みんなでスクイを造ろう会
エッ、何か捕れたの?お母さんがバケツから取り出したのはタコ!
桂馬くんはタコに触って大はしゃぎ!
「ヌルヌルしてる!」
未来に残したい伝統漁法スクイです。
掲載日:
2024/06/12
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
〒855-0043長崎県島原市新田町 長浜海岸のスクイ(島原市役所から海方面に向かったところ)