長崎の豊かな自然や森の魅力を知ることができる「ながさき県民の森」。
その情報センターともいえる森林館では、季節に合わせてイベントが開催されています。
秋のイベントは、「ドングリの秘密展」*
岩永さん親子を迎えてくれたのは、インタープリター会自然観察部会長の吉田政和さんです。
「ドングリの秘密展」は、日本に存在するドングリのほとんどの種類が集合!
実だけじゃなく、枝木やパネル展示もあります。
ドングリの種類は?食べられるドングリってあるの?ドングリと森の生き物や人間との関わりは?など、吉田さんに色々教えていただきました。ドングリっていう木があるのではなくて、ブナ科の木の実のことをまとめて「ドングリ」と呼ぶんだって!だからみんなが大好きな「栗」もドングリの仲間なんだよ!
さあ、いよいよ今日のメインイベントです。
「今日はドングリ染めを楽しんでください」
今回のドングリ染めに使うのは、栗のイガやアベマキの殻斗(帽子の部分)などです。
*2022年の「ドングリの秘密展」は終了しています。
岩永さん親子を迎えてくれたのは、吉田政和さんです。
「ドングリの秘密展」ではドングリのほとんどの種類が集められています。
今回のドングリ染めに使うのは栗のイガやアベマキの殻斗などです。
講師の先生が見本を見せながらドングリ染めの説明をします。
「ハンカチが薄茶色ですが、ドングリを煮た汁で染めた色のことをつるばみ色といいます。つるばみはドングリの古名です。染め方で黒い色にもなります。これは黒つるばみ色です」
同じドングリで染めても、違う色になるなんて不思議だね。
手順を聞いて翔愛くんはハンカチ、お母さんと惟愛ちゃんはエコバッグを染めることにします。
最初の作業は、布に絞りを入れること。
割り箸とビー玉、輪ゴムを使って好きなように模様を作ります。
「しっかり輪ゴムで絞らないと模様がハッキリできないので気をつけてください」
スタッフの皆さんのサポートを受けながらみんな頑張ります。
「どんな模様になるのかな?楽しみだね!」とお母さん。
絞りができたら、ドングリを砕いて煮出した染液につけます。
講師の先生がドングリ染めの説明をします。
最初の作業は絞りを入れること。割り箸とビー玉、輪ゴムを使います。
ドングリを砕いて煮出した染液につけます。
竹の枝を使って染液から布が浮き上がらないようにします。
鍋の中で30分ほど煮ます。
しっかり染まったら水洗い。
この後、色を定着させたり、発色させるための媒染液につけます。
翔愛くんと惟愛ちゃんは黒色にするために、鉄を使った媒染液に。
布は瞬く間に真っ黒になりました。
お母さんは薄茶色にするためにみょうばんの媒染液につけます。
20分くらいつければOK!
竹の枝を使って染液から布が浮き上がらないようにします。
しっかり染まったら水洗いをします。
鉄媒染液につけると布は瞬く間に真っ黒になりました。
もう一度、水洗いをします。
「しっかり洗わないと洗濯した時に他のものに色がついちゃいますよ」と先生。
頑張って洗ったら、布から絞りに使ったビー玉や割り箸、輪ゴムを外します。
「アラ?いいじゃん!」とお母さん。
バッグの真ん中に丸い絞りの模様がついています。
もう一度、水洗い!しっかり洗わないと洗濯した時に他のものに色がつく!
布から絞りに使ったビー玉や割り箸、輪ゴムを外します。
「アラ?いいじゃん」とお母さん、バッグの真ん中に丸い絞りの模様が!
翔愛くんのハンカチは?
「思った通りじゃないけど、いい感じ!」
惟愛ちゃんのバッグはどうかな?
照れくさそうで何も言わないけど、満足そうです。
後は陰干しすれば出来上がり!
楽しいドングリ染めでした。
ドングリ染めには待ち時間がありますが、その間にパネルを見てドングリのことを学んだり、ドングリと竹を使ったオリジナルボールペンを作ったりと退屈することはありません。
「ながさき県民の森」では、こうした楽しいイベントが季節ごとに開催されています。ホームページに随時掲載されていますので、チェックして見てください。
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
翔愛くんは?「思った感じじゃないけど、いい感じ!」
惟愛ちゃんは照れくさそうで何も言わないけれど、満足そう!
後は陰干しすれば出来上がり!楽しいドングリ染めでした。
掲載日:
2022/11/21
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