サッカー「V・ファーレン長崎」の本拠地としてもおなじみの諫早市にある長崎県立総合運動公園。メタセコイヤ並木が印象的で、その前の国道はよく通っていたのですが、そういえばここの公園には子どもを連れて来たことがなかった、と雲仙市に用事があった帰り、寄ってみました。
駐車場に車を停めると、もう子どもたちのはしゃぐ楽しそうな声が聞こえてきました。うちのチビちゃんもそわそわ。たくさんの遊具に「わぁ!」と走り出しました。
県立総合運動公園は1969年(昭和44)の国民体育大会(国体)のメイン会場として整備されたとのことで、そういえば私の子どもの頃に来たことあったなぁ、と思い出しました。
「トランスコスモススタジアム長崎」や芝生広場の東側に位置する「ちびっ子広場」。なんと、21種類の遊具があるそうで、小さな子どもから小学生まで、楽しそうに遊んでいます。
©公園緑地協会
メタセコイヤ並木がシンボル
ちびっ子広場。到着するなり、子どもたちの声が聞こえてきたー
大型遊具などその数21!これは楽しそうだ!
目につくのは「複合遊具」と呼ばれるジャングルジムや滑り台などを一緒にしたようなもの。その複合遊具はいくつかの種類があるため、小さな子どもが遊べる段差が小さく、滑り台の傾斜が緩やかなものから、上り棒をよじ登ったりアスレチックのような吊り橋があったりと、ちょっと腕力や脚力が必要なものまで、どんな年齢の子どもたちも思い思いに遊ぶことができます。
チビちゃんが「よいしょ、よいしょ」と階段をのぼっていると、ちょっと上の4、5歳ぐらいの男の子が順番を待ってくれたり、小学生のお姉ちゃんが「がんばれー」って応援してくれたりと、子ども同士が触れ合う姿を見ていると嬉しい気持ちに。チビちゃんもお兄ちゃん、お姉ちゃんがしてることを真似してみたい!って興味を持っているようで、これもなんだか嬉しくほっこりした気持ちに。
広場内には、迷路があったり(これ、大人も迷っていたよ)、懐かしいターザンロープがあったりして、もっと大きくなったらほかの遊具でも遊ばせてみたいな、って思いました。
複合遊具の絵や形そのものもカワイイ
迷路。カンタンそうに見えて・・・お父さんが迷っていました
トンネルを滑り降りるカッコイイ遊具も。もっと大きくなったら挑戦させたい
さらに!このちびっ子広場にはとっても優しい遊具があるんです。それが黄緑色の「回転系遊具」。何人かの子どもたちが乗って、遊具の外からぐるぐる回して遊ぶもの。みんなゲラゲラ笑って楽しそうだなーと見ていたんだけれど、これは「インクルーシブ(分け隔てのない)な遊具」と呼ばれているそうです。
改めて長崎県の担当者に聞いてみると、この遊具は「車いすからも乗り移りやすく、背もたれの高いシートや、寝転べる広さがあり、姿勢の保持が難しい子も一緒に楽しめます」とのこと。さらに、「内向き座りでお互いの表情を見ながら回転を共有し、回す役と回される役の役割分担ができるので、知らない子同士でも自然と会話が生まれやすくなる」というメリットもあるそうです。
ちびっ子広場には去年(2021年)、設置されましたが、長崎県は「ふるさと納税」を利用して今後もインクルーシブな遊具を導入する予定とのこと。障害のある、なしに関わらず、子どもたちみんなが笑顔で遊べる公園だなんて!とってもステキです☆
キ、キリン!?でも、うちのチビちゃんは喜んで乗っかってました。
©長崎県
黄緑色のインクルーシブな遊具。たくさんの子どもたちに遊んでほしい
ちびっ子広場の横にはお菓子や飲み物が買える売店も
ちびっ子広場には子どもたち人気の蒸気機関車(C57型)や2台の消防車、それにトレインバスも置かれています。
蒸気機関車は1939年(昭和14)製造とのことで、1975年まで名古屋や鹿児島で走っていた車両です。運転席に入ることができ、重いレバーをがたがたと揺らして、しばし、運転手ごっこ。
そして、消防車もハンドルを動かすことができ、こちらでも運転手気分♪子どもたちにとって、乗り物系はテッパンですね。なかなか帰れません・・・今度はお弁当を持って、ゆーっくり遊びに来ようね。
子どもたちに大人気の蒸気機関車
消防自動車。運転席に座ることができます。なかなかハンドルを離さなかったー
芝生広場も気持ちよさそう。夏はプールにも来てみたい!
写真提供:長崎県、公園緑地協会
文・写真:長崎はな
長崎生まれ。長崎で好きなものは、お刺身、一口餃子、対馬のはちみつ、佐世保バーガー、島原のかんざらし、諫早のうなぎ、チリンチリンアイス・・・。旅好き、食いしん坊が長崎県内をめぐります!
掲載日:
2022/11/18
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諫早市宇都町27番1号