長崎県では焼き物が盛んで、丈夫な日用食器として波佐見焼、白磁に藍色の絵付けが代表的な三川内焼がよく知られています。大村市にも緑・黄・褐色が焼き物の表面を流れるような色合いが美しい「三彩焼(さんさいやき)」という焼き物があり、この陶芸体験ができるという、大村市の「三彩の里」を訪ねました。
三彩の里は、大村市にある障害者支援施設です。ここでは障害を持った人が働く機会が持てるように、陶芸やパン製造などの技術を学ぶことができるようになっています。また、カフェやパン工房も併設されていて、一般の人たちが買い物に来たり、「陶器祭り」や「彩フェスタ」などイベントに参加することもあります。
陶芸体験教室も誰でも参加することができ、粘土から作る「手びねり体験」とマグカップや五寸皿に絵を描く「絵付体験」を選べます。
前に、絵付体験はしたことがあったので、今回は初体験の手びねりをチョイス。とても楽しみに参加してみました。
©三彩の里
大村・三彩の里。こちらで陶芸教室が開かれています。
©三彩の里
「三彩焼」。緑・黄。褐色の色合いが美しい。
陶芸教室で、「手びねり」に挑戦!
「手びねり」は、粘土から自分が好きな陶器を作ることができます。自由に形作れるので、茶碗やお皿、湯飲み、花瓶などを作れます。作る前にどんなものを作るのか考えておくと、作りやすくなります。個性を生かして世界に一つのものを作ってみましょう。
まずは、土台の部分に少しずつ粘土を重ねていきます。表面を滑らかにして「つなぎ目」をなくしたり、ヒビができないように、素早く作業することで、きれいな陶器ができるそうです。また、窯で焼いたときに一回りくらい小さくなるので、イメージしたものより、大きく作ることがポイントです。
手びねりは電動ろくろと違ってかたちを作りやすく、崩れにくいので、陶芸体験をしたことがない人でも、簡単に作ることができますよ。粘土遊びの感覚で作れるので、小さな子どもでも楽しめます!
できあがったら、焼成など仕上げてもらって、およそ1カ月後に手元に届きます。できあがりの色合いがとても美しく、世界に一つ、オリジナル作品が完成し、とても満足できる陶芸体験でした。
まず、「形」をつくります。
出来上がり!世界に一つだけの作品です。
©三彩の里
こんなかわいらしい作品も!
プロフィール:ふるちゃん
長崎県大村市在住の大学生。地元の景色が大好きです。
掲載日:
2022/03/14
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