川棚町の大崎自然公園キャンプ場は、オートキャンプ場などを備えた人気スポット!
大村湾に面し、マリンレジャーやバーベキューなどもできますが、お楽しみはそれだけではありません。
冬ならではの魅力を関戸さん親子に教えてくれるのは、冒険マイスターの中原泰彦さんです。
「今日は大崎半島の冬にしか見ることができない生き物を探しましょう」
早速、みんなで海岸沿いの堤防の方へ向かいます。
ちなみに冒険マイスターの中原さんは長崎県環境アドバイザー。環境調査が専門で、昆虫や野草などにも詳しい遊びの達人です。
川棚町の大崎自然公園キャンプ場です。
冬ならではの魅力を関戸さん親子に教えてくれるのは中原泰彦さんです。
早速、みんなで海岸沿いの堤防の方へ向かいます。
歩道沿いの壁面を中原さんが指さします。
「実はですね、ここには食虫植物がいます。ヒントは赤!さあ、探してください」
エーッ!こんなところに食虫植物がいるの?
みんな半信半疑で探します。
「アッ!これ?」
お母さんが赤い植物を発見しました。
「そうです!これが“コモウセンゴケ”です」と中原さん。
「コモウセンゴケは、葉の表面にネバネバした液体を出していて、小さな虫を捕まえて食べるんです」
「ヘエ〜!」とみんなビックリ!
コモウセンゴケは、絶滅危惧種なんだそうです。
「さあ、次に行きますよ」
目を海に向ければ、第二次世界大戦中に使われた魚雷発射試験場跡や独特な山頂の虚空蔵山も見えて、素晴らしい景色が広がっています。
歩道沿いの壁面には食虫植物がいるそう!みんな半信半疑で探します。
食虫植物のコモウセンゴケ。ネバネバした液体で小さな虫を捕まえます。
魚雷発射試験場跡や虚空蔵山も見えて、素晴らしい景色です。
「二つ目の探し物はこれです」
中原さんが側溝の水たまりを指さします。
そして、ドロリとした卵の塊を両手で掬います。
ちょっと不気味な見た目に「ウワァ〜」と悲鳴にも似た声が上がります。
「大丈夫!これも絶滅危惧種のニホンアカガエルの卵です」
「タピオカっぽい!」と千晶ちゃん。
晶紀くんも中原さんに勧められて、触ってみますが・・・
「無理!無理!」と慌てて手を引っ込めます。
その様子にみんな大笑いです。
ニホンアカガエルは、冬に産卵するので今しか卵を見ることができないんだそうです。
中原さんがドロリとした卵の塊を両手で掬います。「ウワァ〜」
「これも絶滅危惧種のニホンアカガエルの卵です」と中原さん。
晶紀くんも中原さんに勧められて、触ってみますが・・・
長靴に履き替えたら、三つ目の観察ミッションです。
「冬しか見られないヤドカリを探しましょう!」
岩をひっくり返しながら探します。
「これは?」
晶紀くんが中原さんに見せます。
「残念!これは貝だね」
イシダタミガイ、スガイ、ヒメケハダヒザラガイなど、貝はいっぱいいるんだけど、なかなか見つけられません。
「貝は止まっているけど、ヤドカリはモゾモゾと動いているからわかるんだけどね」
三つ目の観察ミッション!「冬しか見られないヤドカリを探しましょう」
「これは?」晶紀くんが中原さんに見せますが・・・
残念!ヤドカリじゃなくて貝でした。貝はいっぱいいるんだけど。
10分ほど探して、やっと中原さんが見つけてくれました。
「これがヨモギホンヤドカリです。キレイでしょ。緑色で」
手のひらに乗せていると、動き出しました。
触覚が赤いのが特徴のヨモギホンヤドカリは、水温が低い時期にしから見られないレアなヤドカリなんだそう。
中原さんが用意した透明な水槽で見るヨモギホンヤドカリもいいですね。
「どう?かわいいでしょ?」と中原さん。
子どもたちも頷きます。
大崎自然公園のキャンプ場で冬の生き物を観察した関戸さん親子。
キャンプ場の違う楽しみ方を満喫したようです。
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
やっと中原さんが見つけてくれました。ヨモギホンヤドカリです。
水温が低い時期にしか見られないレアなヤドカリなんだそうです。
透明な水槽で見るヨモギホンヤドカリもいいですね。
掲載日:
2024/02/14
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