子どもがいると「冒険」は何も、行楽地に出掛けることだけでなく、日々の生活の様々なことが子どもにはワクワク・ドキドキ・ハラハラする「冒険の世界」なんだということに気づかされます。公園に向かう道を行き交う車、道に落ちている葉っぱ、キラキラ輝く春の日差し、小鳥のさえずり・・・子どもたちにとって「冒険」の入り口です。
大人の用事で、行政機関や銀行の手続きに行くことも、買い物に行くことも、子どもたちには「冒険」!
そんな冒険を温かく見守ってくれる一つの取り組みが、「赤ちゃんの駅」。今回、私も初めて知りました。
簡単に言うと、子ども連れの外出時に、授乳やおむつ替えができる場所を提供しているところ、を指しています。全国各地で同じような取り組みが行われているとのことで、長崎市の場合、「地域全体で子育てを支援し、子ども連れでの外出を応援するため、授乳室やおむつ替えスペースを広く市民に開放し、無料で提供していただける施設や場所を『赤ちゃんの駅』として認定」しているそうです(長崎市子育て応援情報サイト「イーカオ」より一部転載)。
認定の取り組みは2018年にスタート。今では、グラバー園や出島などの観光施設、長崎市役所や公共職業安定所などの公的な機関、それにスーパーや薬局などのお店などに、プライバシーを確保した授乳スペースやおむつ替えができる台や部屋が設けられていて、その数は長崎市内だけでも90を超えているそうです(設置していても、「赤ちゃんの駅」の認定を受けていない施設もあります)。
©長崎市
「赤ちゃんの駅」のステッカー(長崎市)。
©長崎市
「赤ちゃんの駅」には、授乳やおむつ替えができるスペースが設置されています。
©長崎市
「赤ちゃんの駅」のおむつ交換台。
長崎市の子育て応援情報サイト「イーカオ」を参考に、さっそく「赤ちゃんの駅」のひとつ、うどん屋さんに行ってみました。店の入り口には「赤ちゃんの駅」の認定ステッカーとあわせ、店内にある設備やサービスが表示されていて、うん、これは便利!
注文を済ませ、さっそくトイレに行ってみると、女性トイレ内におむつ交換台とキッズチェアー。おむつ交換台の隣の洗面台には、おむつ入れポーチなどをちょっと置けて便利でした。実際に使ってみると、清潔で、おしゃれな壁紙が嬉しい気持ちにさせてくれます。ゆとりを持って、おむつを交換したり、着替えをさせることができました。
また、食事中には子ども用の食器をお借りできたり、お店の方が優しく子どもにも声をかけてくださったり、こういう何気ないことが子育て中は心に染みますね。
さらに別の日。銀行に用事があり、やはり「赤ちゃんの駅」ステッカーがある店舗へ。ちょっと分かりにくいところにトイレがありましたが、やはり清潔な空間。あ、あそこならおむつ替えられる、授乳できる、という情報があれば、子ども連れのお出かけがもう少し余裕あるものになるんだなぁとしみじみ思いました。
長崎市内のうどん屋さんで。初めて行くお店にはこんな表示があると子ども連れは嬉しいですね。
掃除が行き届いて、清潔だととても助かります。
すぐ横に洗面台があり、おむつを入れていたポーチやおしり拭きなどをちょっと置けてよかったー。
インターネットで調べてみると、長崎県内では佐世保市でも取り組みが始まっていて、認定を受けたトヨタカローラのお店にも素敵なキッズスペースがあるようです。また、「赤ちゃんの駅」などの認定を受けていなくても、おむつ替えや授乳のスペースを設置する取り組みは広がっていますね。
子ども連れのお出かけ、子どもたちの「冒険」を支える仕組み、大歓迎です!
©長崎市
こんなかわいらしい演出の授乳室。つくってくださった気持ちも嬉しく、ほんわかした気分に。
©長崎市
©長崎市
わかりやすい表示が目印。
写真提供:長崎市
文・写真:冒険する長崎プロジェクト事務局スポット情報
掲載日:
2022/03/25
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
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