諫早市にある「山茶花(さざんか)高原ピクニックパーク・ハーブ園」は、大人も子どもも楽しめるテーマパークです。風力発電機がシンボル的な存在で、園内には「風の丘」「光の丘」「香のゾーン」の3つのゾーンがあります。今回は「香のゾーン」であるハーブ園を中心に詳細をお伝えし、後半で風の丘と光の丘の楽しい遊具をいくつかご紹介したいと思います。
ハーブ園は山茶花高原ピクニックパークの魅力をさらに引き出し、雨が降った場合でも楽しく過ごせるようにという目的で作られました。ハーブ園に植えられているハーブはすべて観賞用です。ハーブは日本語で「薬草」と訳されることが多いですが、本来は「香りのよい植物」のことを意味し、薬草としてだけでなく、料理にもよく使われます。
山茶花高原のハーブ園に行くとまず目に飛び込んでくるのが、おとぎの国を思わせるような建物「香の館」です。建物の前には幾何学模様で構成された花壇が作られ、そこにラベンダー、セージ、カモマイルなど約50種類のハーブが植えられています。日本由来のハーブにはミント(薄荷・ハッカ)があります。
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
風力発電機がシンボルの「山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園」
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
おとぎの国を思わせるハーブ園の「香の館」
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
幾何学模様の花壇には約50種類のハーブが植えられています
香の館の1階にはハーブ関係のグッズを展示販売している「よくばりショップ」と「グリーンショップ」、そしてさまざまな展示を行う「山茶花の森ギャラリー」があります。よくばりショップでは、ハーブティー、アロマ、コスメ商品、入浴剤など、九州最多の種類のハーブグッズが販売されています。その中には小長井町ではおなじみの、いちごやメロンの形をしたフルーツバス停のグッズもあります。たくさんのグッズの中からお気に入りのものが見つかるといいですね。
また、グリーンショップではハーブの苗を販売しています。山茶花の森ギャラリーでは、押し花、絵画、彫刻などの展覧会が開かれ、季節に合わせて雛飾り展などのイベントも行われます。
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
九州最多のハーブグッズを展示販売している「よくばりショップ」
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
グリーンショップではハーブの苗を販売
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
「森ギャラリー」では展覧会や季節のイベントが開かれます
大きな窓から明るい光が差し込む2階のレストラン「カフェフローラ」では、ハーブランチや山茶花高原の名物を使ったメニューを味わえるほか、21種類のハーブティーが用意されています。地元の名物料理として、特産で粘りのあるサトイモ「田原いもんこ」をふんだんに使った伝統料理「とろろ汁ランチ」や山茶花高原名物の冷凍焼きいも「甘ちゃん」をたっぷり使用した「甘ちゃんパフェ」があります。また、ハーブ園のオリジナルフレンドである「スタイリッシュ」「ブルームーン」「リトルマスカット」などのハーブティーが用意されています。
香の館の後ろには「トロピカルガーデン」があります。亜熱帯植物のバナナやマンゴーが植えられ、高原にいながら南国の気分に浸ることができます。また、南国の美しい花ハイビスカスのガーデンもあります。
その他ハーブ園ではキャンドル、ハーブ石鹸、押し花キーホルダーなどの体験教室も開かれています。料金は、アロマキャンドル教室1000円、ハーブ石鹸づくり体験教室1000円、押し花キーホルダー教室500円です。体験教室は電話での申し込みに応じて開催されます。
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
ハーブ料理や、山茶花高原の特産品を使った料理が楽しめる「カフェフローラ」
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
ハーブランチ。自分の好きなハーブティーを付けることができます
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
トロピカルガーデンにはバナナやマンゴーなど亜熱帯の植物が植えられています
ピクニックパークの風の丘ではローラースケート、オフロードカー、スポーツスライダーなどスリルある遊びを楽しむことができます。まず総合案内センターに行って、回数券またはフリーパスを買いましょう。必要があればレンタル遊具を借りることもできます。回数券は2000円(2400円分)で、フリーパスだと大人2700円、子ども2200円(土・日・祝日限定)となります。
総合案内センターのすぐ横にはトリム広場があります。ターザンロープや綱渡りなどアスレチックが楽しめる広場ですが、この周りには幅4メートル長さ280メートルのローラースケートコースがあり、インラインスケートも楽しめます。1時間の利用で大人520円、子ども310円です。
車に乗って走行を楽しみたいならオフロードカーがおすすめです。きょうだいや友達といっしょに乗ったり、少し小さい子はお父さんやお母さんといっしょに乗ってワイルドなドライブが楽しめますよ。1台あたり大人520円、子ども310円です。
もっとスリルを味わいたいならスポーツスライダーに挑戦してみましょう!前にブレーキがついたソリに乗って400メートルのコースを滑って降ります。下まで降りたら、ソリに乗ったままリフトでスタート地点まで上がることができますよ。大人310円、子ども210円(小学3年生以上)です。
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
トリム広場のまわりに作られたローラースケートコース
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
オフロードカーでドライブを楽しもう!
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
スリル満点のスポーツスライダー
スポーツライダーの隣りには「光の丘」ゾーンがあります。ここではスーパーチェアーや高原列車アロー号などが楽しめます。有料の遊具に乗りたいときは、「光の丘管理棟」でチケットを購入。遊具も借りることができます。光の丘の中心にある「光の丘広場」の広い芝生の上で、バドミントン、サッカー、バスケットなどを楽しみましょう。
スーパーチェアーは回転するブランコです。風を切ってグルグルまわりながら周囲の美しい風景を楽しみましょう。大人310円、子ども210円(5歳以上)。
その他、高原列車アロー号やバッテリーカーなどコイン式で利用できる乗り物もあります。
いろいろなハーブに出会えるハーブ園とたくさんの遊具で遊べるピクニックパーク。九州最多の種類を誇るハーブ園で香りの世界に浸り、ピクニックパークで思いっきり遊んでみる、そんな充実した一日を計画してみてください。
※新型コロナウイルスの感染状況によっては、入場できない施設や利用できない遊具もあります。出かける前に山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園の公式ホームページや、電話などで詳細を確認してください。
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
広い芝生が広がる光の広場
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
風を切って回転するスーパーチェアー
©山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
高原列車アロー号にも乗ってみよう!
写真提供:山茶花高原ピクニックパーク・ハーブ園
文:Setsuko Truong
メルボルン在住のフリーランスライター。旅とアートが趣味で日本国内・海外あちこち旅してきました。長崎は好きな町の一つ!そんな長崎の魅力をお伝えしたいと思います。
掲載日:
2021/08/12
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
〒859-0167長崎県諫早市小長井町遠竹2867-7