長崎ランタンフェスティバルは長崎新地中華街に住む人たちが中国の旧正月（春節）を祝うために行われているイベントで、1994年から開催され、2020年で26年目になります。
（2020年は1月24日～2月9日に開催）
毎年少しずつランタンや大型オブジェの数を増やして現在では約１万５千個まで増えました。
今では県内だけではなく、全国から約100万人の観光客が訪れる長崎の冬の一大イベントです。
ランタンフェスティバルの会場は主に７ヶ所に分かれており、今回は【興福寺会場】【新地中華街会場（湊公園）】【浜んまち会場】を訪れました。

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  長崎の冬を彩るランタンフェスティバル。

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  今にも動き出しそう！迫力満点！

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  ひょうきんな表情の獅子のオブジェも。

【興福寺会場】
興福寺は日本最初の唐寺です。
日本の黄檗宗の開祖でインゲン豆を日本に伝えたとされる隠元禅師が訪れた寺で、中国の女神様である媽祖（まそ）様や、関聖帝君がお祀りされた媽祖堂が有名です。
別名「あか寺」と呼ばれており、ランタンフェスティバル期間中は赤や金色の飾りで華やかな装飾が施されていました。
寺の入口の山門には媽祖の隋神「千里眼」と「順風耳」のオブジェが飾られています。
本堂（大雄宝殿）には市の有形文化財に指定されている「瑠璃燈」という日本に現存する最大級のランタンや、羊の角を煮溶かして作った「羊角灯籠」も飾られています。
メイン会場から少し離れているため、混雑しておらず、堂内や庭園をゆっくりと見学することが出来ました。

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  本堂（大雄宝殿）

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  ランタンのオブジェが設置された興福寺山門。

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  大黒天（正面）・隠元禅師（正面）・関聖帝君（右掛け軸）・媽祖（右座像）

【浜んまち会場】
浜の町アーケードに到着すると、長崎浜屋の正面玄関にある「月下老人」のオブジェの周りが賑わっています。
「月下老人」とは中国の縁結びの神様で、運命の二人の足元を赤い糸で結び、良縁を引き寄せるのだそうです。
オブジェの側では長崎ランタンフェスティバル特製の「赤い糸のお守り」が100円（税込）で購入できます。
このお守りは1月15日に長崎市の崇福寺で祈願されており、２本組で販売されています。
１本はオブジェの横に結び、１本はお守りとして身につけます。
また、この会場ではタイミングが良ければ週末に行われる皇帝パレードに遭遇出来るかもしれません。
2020年の皇帝役は2019年ロマン長崎の苑田大誠さんとTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの浦川翔平さん、皇后役は女優の宮﨑香蓮さんと、2019年ロマン長崎の小谷花恵さんが務めます。

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  長崎浜屋に設置されている月下老人。

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  ３本組で販売されている「赤い糸のお守り」

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  浜の町アーケードの天井に飾られている多数のランタンは圧巻！

【新地中華街会場（湊公園）】
長崎新地中華街入口の銅座川沿いには桃色のランタンが飾られており、多くの人達がここで写真を撮影していました。
中華料理店など飲食店が立ち並ぶ通りを進むとメイン会場である湊公園に到着します。
2020年のメインオブジェは富を招くとされる７匹の金魚をあしらった「金玉満堂」。
高さ10メートルの巨大ランタンは近くで見上げると迫力があり、圧倒されます。
会場の天井には多数のランタンが飾られており、足を止めて見上げる人も。
すべてレンゲで作られているオブジェや象のオブジェの側には、商売繁盛の神様「関聖帝君」へのお供物として本物の豚の頭も飾られています。
これは「ことし一年無事でありますように」という意味が込められているそうです。
筆者は小さい頃、この豚の頭に近づくのが怖かったのですが、現地でも怖がっている子どもがいるのを見て少し懐かしい気持ちになりました。
その他にも新地中華街会場では毎日龍踊、中国獅子舞などのイベントが開催されています。

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  2020年のメインオブジェ「金玉満堂」

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  銅座川沿いの桃色ランタン。

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  天井にも魚などのオブジェが！

今回ご紹介した会場はほんの一部ですが、他にも水面に浮かぶランタンオブジェが美しい夜の中島川や、媽祖行列のスタート地点になっている中国色豊かな孔子廟など、各会場によって見所が沢山あります。
まだまだ寒さが続くこの季節、美しいランタンを眺めながら長崎の街を歩いてみてはいかがでしょうか？

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  孔子廟。

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  黄色のランタンと水面に浮かぶオブジェが美しい中島川。

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  中島川沿いには十二支のオブジェも！自分の干支の前で記念撮影してみては？

文・写真　non0328 長崎が好きな元長崎市民。色んな場所に出かけたいです！

掲載日： 2020/02/07
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