長崎市油木町にある、おもしろい建物の形が特徴の長崎市科学館。見どころいっぱいの長崎市科学館ですが、今回は2018年12月にリニューアルした展示室へ。展示室は「A.長崎の大地から読み解く科学」「B.長崎の暮らしを支える科学」「C.長崎の未来をつくる科学」のテーマからなる3つのゾーンで構成されています。
学芸員の大場亮さんに案内され、展示室に一歩足を踏み入れると、開放的な森のような風景が目に飛び込んできました。「A.長崎の大地から読み解く科学」ゾーンです。
今回の冒険の舞台は長崎市科学館です。
案内人の学芸員、大場亮さん。わかりやすく館内を解説してくれます。
リニューアルした展示室へ。開放的な森のような風景が目に飛び込んできます。
大場さんが惺太くんを白い画面の前へ連れて行きます。
「今、何も見えないよね。それじゃ、この不思議な虫メガネを持って画面を見てごらん」と大場さん。
惺太くんが、不思議そうに虫メガネをかざすと・・・あら、不思議!土や木にいる生き物が見えます。しかも動いてる!虫メガネを外すとまた何も見えなくなって、本当に不思議な虫メガネだと惺太くんはビックリ!
お父さん、お母さんも引き込まれます。
さあ、テンションも上がったところで、次に大場さんが惺太くんに尋ねます。
「これは何か知ってる?」
「恐竜!」すかさず惺太くんが答えます。
展示されていたのはハドロサウルスの仲間でパラサウロロフスという恐竜の化石(レプリカ)です。頭に特徴的な突起を持ち、全長8メートルもの迫力ある姿に圧倒されます。
何も見えない画面に不思議なめがねをかざすと・・・
本当に不思議!生き物が見えます。
これは、恐竜の化石(レプリカ)だあ〜。
「惺太くん、これを見てごらん」
大場さんが指さした陳列ケースの中には、大きな骨のようなものがあります。
「これは長崎市で見つかった最初の恐竜の大腿骨(だいたいこつ)の部分の化石なんだよ」
惺太くんは、食い入るように見つめます。骨の大きさから推測するとレプリカのパラサウロロフスよりさらに大きい全長10メートルぐらいの恐竜だったんじゃないかって。
さらに、パラサウロロフスの隣にはとてつもない大きさの頭の化石(レプリカ)が。
「ティラノサウルス!」と惺太くんが叫びます。
「長崎市にもこんな恐竜が大昔、歩いていたんだよ」
惺太くん、大場さんの話に恐竜が歩いている姿を想像できたかな?
長崎にいた本物の恐竜の化石。大腿骨(だいたいこつ)の部分だそうです。
長崎市にも大昔、恐竜がいたなんて。スゴいね〜
こちらの恐竜はティラノサウルス。大きい〜。
「B.長崎の暮らしを支える科学」ゾーンにやってきました。長崎から全国へと広がった近代科学は、日本の発展を支え続けてきました。その一端を体験して学ぼうというもので、大砲や大型クレーンの模型が並んでいます。
「このクレーンは操作できるんだよ。惺太くん、動かしてみる?」
もちろん動かすよね、惺太くん!
体験時間は最大3分。レバーをおろしてボールを積み、クレーンを上げたら、オリジナルコースとロープウェイコースのどちらかを選びます。これは単純にボール(荷物)を運ぶだけじゃなく、どうやってコースを作ったらうまく運べるかとか、ベルトコンベアの回転速度が速いのと遅いのではどうなるかとか、科学を交えているのがポイント。お父さんの力も借りて惺太くんは楽しそうです。
造船所を思わせる大型のクレーンがあります。
クレーンは操作できます。ボール(荷物)をうまく運べるかな?
お父さんと協力してベルトコンベアでボール(荷物)を運びます。
まだまだ不思議な体験は続きます。光を電気に変えて羽を動かす装置、体をスキャンすると、画面に骨が出てきて自分の動きに合わせて一緒に動く装置などなど、本当におもしろい!
時間が足りなくて全部回れなかったから、また来ないとね。
そういえば、長崎市科学館はタレントの草野仁さんが名誉館長を務めています。まさに、不思議発見!
文・写真 中尾知徳
光を電気に変える太陽光発電の仕組みがわかるよ!
画面に体の骨が・・・自分の動きに合わせて骨が動くから不思議!
地球の立体的な模型で、地震が多いところを探そう。
掲載日:
2019/01/30
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